Prove yourself right

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砂遊びに興じる子供を描いたものです。こういう時、子供は何を考えているのでしょうか。自分の記憶を辿っても、それが出てこないのです。でも、何も考えていないということはないという思いが強くあるのです。


 <Prove yourself right>とは、君の行なっていることが正しいことを証明せよ、という意味ですが、使い方としては、「おのれを信じよ」という、いわば、檄を飛ばす際のことばです。
 ことばには力があります。
 一つのことばが、人生の困難を乗り越えさせ、くじけそうになる気持ちを鼓舞してくれるのです。
 で、この<Prove yourself right>ということばは、どういう場面で使われてきたのかと言いますと、メジャーリーグのマリナーズの主力選手であるロビンソン・カノー選手が、チームの戦意を鼓舞するときに、よく口にしていたことばであるというのです。

 かつて、松井秀喜とともにヤンキースで活躍した二塁手であり、好打者でもあるあのカノーです。
 私は、松井選手がヤンキースに移籍して以来、今に至るまで、ヤンキースの大ファンであり、シーズンが始まれば、メジャーリーグの野球中継を楽しみにしている一人なのです。
 松井選手が活躍するメジャーリーグの野球が見たくて、ヤンキースタジアムでのチケットをなんとか取ってほしいと知り合いの旅行会社に勤務する方にお願いしたことがあります。
 残念ながら、その直後に、松井選手の例の骨折があり、ついに、ヤンキースタジアムには行かずじまいになってしまいました。
 が、実は、ボストンにあるレッドソックスの本拠地、あのグリーンモンスターという大きなフェンスがあるフェーンウエイパークには行っているのです。

 ボストン美術館を巡って、寮に帰るまで時間があったので、フェーンウエイパークに、その日私は寄ったのです。
 この日は、試合はありません。
 所在なく、球場の周りをブラブラとします。
 土産屋を覗き、スポーツバーでコーヒーを飲みます。
 すると、一人のうら若きアメリカ人女性が、日本語で声をかけてきました。
 
 「これから、スタジアムのツアーが始まりますよ。」

 彼女は、高校生の時に、交換留学で、日本の愛媛県で勉強したことがある方で、今は、この球場でツアーの担当をしているということでした。
 日本語が堪能なので、日本人観光客相手の説明を任されているということで、こうして、所在ない日本人を見ると、つい声をかけてしまうと言っていました。
 商売熱心というのではなく、むしろ、アメリカの野球をもっと知ってほしいという気持ちが彼女には強いように思いました。

 私は、彼女に案内されて、バックネット裏の入り口で、10ドルのチケットを買わされ、数人の予約していた団体客とともに球場に入ったのです。
 一塁側の内野から外野へ、そこには、座席ではなく、テーブルと椅子が用意され、観客はビールを飲みながら、頬杖をついて野球を見られるようになっているのです。そして、外野を巡り、あのグルーンモンスターのところに来ました。実に狭いところです。それに急な傾斜です。しかし、思いの外、さほど、ホームベースが遠いとは感じませんでした。

 彼女が申し訳なさそうに言いました。
 「今日は、選手が誰もグランドにいません。ごめんなさい。」
 後日、引率していた生徒たちが見学に行った時は、あの松坂選手と会えたと言いますから、本当に残念なことでした。

 小一時間の案内が終わり、私はほんのしばらく、この日本語が堪能なうら若きアメリカ人女性と立ち話をすることができました。

 野球は好きだけど、ずっとここで仕事をするつもりはないということでした。
 ボストンには名門の大学がいくつかあり、その院のどれかに入るべく、その準備をしているというのです。
 将来は、生物学を専攻し、研究者になりたいということでした。

 アメリカ人というのは、実にタフだと思いました。
 日本人はそのタフさを見習わないといけないと思ったのです。

 自分の行く道をしっかりと見据えている。一切ぶれることなく、そのために、時間を無駄にしない。誰かに頼ることもできないので、自分に実力が備わっていないと、何事もダメだというのでしっかりと力をつけて行く。

 日本に行ったことも、旅行ではなく、日本語と日本文化を学び、それが今、球場の案内という仕事で成果を上げているし、しかし、それが最終目的ではなく、本来の目的達成のために着々と準備を進めて行く。
 このようであれば、自分を見失うこともなく、充実した人生を歩んでいけると私は強く思うのです。

 日本の教育の目指すありようが、ここにあるのではないかと私はふと思ったのです。

 カノー選手がよく語るという<Prove yourself right>ということば。
 これは、物事が成るか成らないかを問う言葉ではなく、自分を信じ、自分が掲げた目標に対する真摯な向かい合いを示すことばなのです。
 
 自由というのは尊いものです。
 しかし、それを守るには、相当な犠牲も覚悟しなくてはなりません。また、不断の努力もまた求められるのです。

 <Prove yourself right>には、アメリカで活動する人びとの精神があるように思えたのです。


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