私は怒っているのです

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つくばは飛行機の航路になっています。北極航路でヨーロッパに行く飛行機、北海道に行く飛行機、成田に着陸するために迂回している飛行機、そして、つくばヘリポートや土浦の自衛隊のヘリ、時たま、百里基地に行くのか軍用機が低空で爆音を響かせながら飛んでいきます。ですから、こうして電車の走る音を側で聞くと、かつて、竹ノ塚で暮らしていたことが思い出されるのです。


 私は<The British Museum>に徒歩1分の場所にあるホテルに宿泊します。

 ホテルの玄関を出ると、道を挟んだ向こうに<The British Museum>の正門が見えるのです。
 大都会の静寂に包まれた早朝の風景の中をゆったり散歩するのは気持ちのいいものです。時間の余裕に加えて、興が乗れば、交通博物館があるコヴェント・ガーデンまで歩きます。

 もちろん、<The British Museum>にもちょっとしたあき時間に出かけます。
 入場料はかかりませんが、私は常に幾ばくかの小銭を寄付箱に投げ入れます。それは、素晴らしい文物の保管に対する感謝の意を示すためです。
 そして、小一時間ほど、今回はあそこだけを見ると決めて入るのです。

 そんな<The British Museum>が、学芸員を辞めさせて成功させたと、日本政府の大臣がのたまわったと言うので、そんことがあったのかしらとネットで調べましたら、私と同じような人がいるもので、すでに、「まとめ」記事として立ち上がっていました。

 どうやら、2002年に就任したニール・マクレガー館長の改革を言っているらしいと言うことに落ち着きました。
 落ち着いたと言うのは、その大臣がのたもうたこととは若干様相が異なるからなのです。

 まぁ、それはともかく、日本の大臣というのは、大臣になると、自分が大人物にでもなったような気になるのでしょうか。
 あの震災の時も、被害にあった県を訪問した大臣が県知事に対して横柄な言葉を使って、批判を浴び、辞任となりましたが、今回もまた、勘違いをしている軽率な大臣の発言であったようです。
 中野京子さんが日経に書いていたことですが、多くのヨーロッパの美術品というのは、結構ぞんざいに扱われてきたというのです。
 
 例えば、「最後の晩餐」です。
 教科書にも乗り、多くの人たちがその絵を思い浮かべることができる有名な絵です。
 そのダ・ヴィンチの壁画も、設置されていた修道院の台所と食堂との通路確保のために、絵の下を壊されて、そこに扉が設置されたというのです。
 また、ナポレオン戦争の折には、そこが軍馬を休ませる馬小屋にされたし、第二次大戦では連合軍の爆撃で屋根が壊れ、3年も雨ざらしであったというのですから驚きです。

 それぞれの時代に、文化財を保護する学芸員がいれば、人の便利のために歴史的価値のある作品を壊すことに異議を唱えたでしょうし、戦火から守るために八方手を尽くしたことでしょう。

 先日も、棟方志功の版画が貸出先で盗難にあい、盗んだ人間は、本物をカラーコピーと差し替えていたために、盗難の事実が久しくわからなかったと言います。
 私が読んだ記事では、専門家としか書いていませんでしたが、その方が、その版画を見て、これはレプリカではないかと疑義を申し出て、判明したというのですから、専門知識を持った方が、人類の芸術作品のそばにいなくてはいけないのは当然のことであるのです。
 そのために、学芸員や美術専門家は、膨大な時間と労力をかけているのです。
 たまたま大臣になった人物とは、おおよそ努力のあり方が異なるのです。
 
 こんなニュースもありました。
 警視庁捜査1課が、40代の中国人女性2人に逮捕状を取り、全国指名手配をしたというのです。
 上海から那覇を経て、空路関西に入り、新幹線で関東へ移動したこの二人の中国女は日本観光を楽しんだようですが、楽しむだけではなく、那覇の首里城で、京都の下鴨神社で、奈良の金峯山寺で、そして、東京の明治神宮、増上寺で、門や壁に油のようなものを撒いて、文化財に被害を与えたというのです。
 
 なぜ、そんなことをするのだろうかと不思議に思いました。
 早稲田で中国文学を曲がりなりにも学び、中国の歴史や文学、いや、中国そのものが好きな私ですが、今の共産党政権のありようには辟易しているのです。
 辟易していると言っても、中国へ出かけて行って、紫禁城や天壇、蘇州の運河で悪さをしようなどとは思いもしません。
 しかし、二人の中国女が、それをするということは、今の中国が間違った教育、独りよがりな政策を推進している証拠だと思うのです。
 そして、それは東アジアの平和を維持するためには非常に危険なあり方であるとも思うのです。

 朝鮮情勢が緊迫している最中、中国はアメリカと日本に対し、過激な言動を慎むよう、まるで、自分が子供をなだめる大人のような振る舞いに及びますが、その一方で、尖閣に公船を送り込み、領海侵入を行っているのです。
 もちろん、我が国の文化財を中国人が傷つけたことに対して一切の謝罪も同様の事件の再発を防ぐ手立ても表明はしていません。
 
 我が国の大臣も、犯罪者を野放しにする隣国もあてにはなりません。
 我が国の文化財は、教育を受けた専門家と国民が守るしかないのです。

 今月13日、1人の中国人が中部国際空港で逮捕されました。
 2年前に、中国で偽造された旧一万円札100枚を密輸した疑いで指名手配をされていたのです。
 日本の警察を甘く見ていたようです。中国では、抜け穴がたくさんあるようですが、日本ではそうではないのです。
 ですから、何の目的で、日本の文化財に損傷を与えたのか、犯人から直接話を聞けるのもそう遠くない時期に来るのではないかと思っているのです。
 
 文化財を軽々に論じる大臣は謝罪で済むかもしれませんが、危害を加えたこの2人の中国人は謝罪ではすまないと思います。

 そう、日本国民は、いや、私は怒っているのです。


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同意見の方がおられて安心しました

こんにちは。
そんなことがありましたか。
意見や考えは参考にするのは大いに結構ですが、丸ごと写すのは
犯罪であるし、信義から外れるという概念が、どうも国全体に
ないようですね。
「旗袍」についてと書かれておられましたが、中国文化について
お詳しいようですね。
これから、私の方で至らない点がありましたら、指摘なさってください。
何せ、自由気ままにものを書いていますから、時に、いい加減な時も
あるのです。
もちろん、人さまの意見や考えをそのまま自分の考えだとすることは
いたしません。
また、宜しくお願いします。
それでは、失礼します。

No title

ハイ この件については私も怒っております。

話しはチョッと違うかも知れませんが、先生の後輩だと思われる某大学の中国語の教授に依頼され、上海から留学して来た院生に旗袍について助言をしました。修士論文が通り、そのコピーが教授から送られて来ました。
そに中に私の名前は出て来ましたが、内容は私のお見せしたものをそのまま載せてありました。そして学生は一言のお礼の言葉も、また挨拶もなく帰国して仕舞いました。教授もそれをきちんとしなかったのです。
先生の中国への理解や愛情を思いますと、これはおかしいと思われると思いますね。
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