女は賢くなり、男たちはただ老け込むだけだった

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我が家のハナミズキも地味な色の花を咲かせました。バラも蕾を膨らませ、ぶどうの枯れたような古色然とした枝からも新芽が出てきました。春が我が家の小さな庭にもやってきたのです。


 最近、老け込む男たちの姿ばかりが目に入ってくるのです。

 その昔、そう、力が唯一の解決手段であった時、鎧兜に身を包み、命をかけて戦場を跋扈した男たちの姿は、もはや世界のどこにも見ることもできなくなりました。
 そんな昔でもないちょっと昔のこと、スーツに身を固め、世界中を飛び回り、商売に精を出したあの男たちはどこへ行ってしまったのでしょうか。

 21世紀の世の中で、男たちは子供のまま、成長をすることもなく、iPhoneを手にし、あるいは、居酒屋で、パブで、バーで、たむろしているのです。
 そして、ありうべからず事件を前に、ただただ、おろおろするばかりなのです。

 イングランドが、EUを脱するなんて、ただ、賭けのために過ぎなかった国民投票がどんでん返しで、それが現実になったことに慌てても、それは後の祭りとなりました。
 まさか、あの言いたい放題の、タレント然とした、4年に一度の選挙を盛り立てるだけのトランプが、こともあろうに大統領に選ばれてしまったなんて、取り返しがつかない過ちをしてしまった時のように、男たちは頭を抱えたのです。

 そうした男たちをあざ笑うかのように、女たちがこう言います。

 「あんたたち男というのは、しけた酒場で一杯の酒を時間をかけて飲み、そして、昔のことばかり言っているのよ。」と。

 男たちが持って生まれた昔気質のありようは、そうそう簡単には変えられないのです。
 時代の変化に伴い、男たちの境遇も、姿かたちも変わってきているのに、それに気づこうとはせず、時代が見せるその変容ぶりにただただ驚いているばかりなのです。
 女は、しかし、そうした男たちを尻目に、大人になっていったのです。

 ニコラ・スタージョンは、スコットランド首相を務めます。
 イングランド首相テリーザ・メアリー・メイ に対して、イングランドからの独立の是非を問う国民投票を行いたい旨を告げました。
 かつて、イングランドとのいくさに敗れて併合された恨みからではありません。
 もちろん、16世紀のエリザベスとメアリーの確執を今の時代に持ち出したのでもありません。

 枯れた大地、ウイスキーとファッションを除けば、これといった産業がないスコットランドが生きていくには、イングランドの一員であるより、EUの一員としてある方が良いと考えるからです。
 二人の女は、それぞれ目の覚めるような赤と青のスーツを着て、にこやかな笑みを浮かべて、会談に臨むのです。

 とんでもない大統領に対して、世界の各地の指導者がご機嫌伺いに出向きます。
 腹の中はともかく、表面上は満面の笑みと握手したその手を軽く叩く、余裕の大統領の姿が世界中に配信されています。
 そんな中、あの大統領が握手を拒んだ首脳がいました。
 アンゲラ・メルケルドイツ連邦首相です。
 カメラマンの要請に対して、「握手をしますか」と大人の対応をするアンゲラに対して、まるで子供のように、両手を両足の間において、知らんぷりする大統領がいました。
 その時のアンゲラの姿は、一国の指導者としての威厳と政治家としての毅然とした姿勢を示したものでした。

 政治の世界ばかりではありません。
 一世を風靡したハンバーガーの老舗も、時代の流れの中で衰退の一途をたどりました。
 その立て直しのために、白羽の矢が立てられたのは、カナダのマクドナルドに勤務していたサラ・カサノバです。
 スピードを重視する欧米の店舗のあり方を改め、丁寧さや親切さを大切にする日本のあり方を尊重したこと、そして、マクドナルドで働くすべての人とお客を大切にすると言う原点に戻ったことが、マクドナルドの経営に転機をもたらしたのです。

 男たちができなかったことを、昔のままであり続けた男たちを尻目に、大人になった女たちが何かを動かしているのです。

 アジアをみてみます。
 韓国では、パク・クネ大統領が失脚をしました。
 ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問も大きな成果を挙げ得ないでいます。
 中国では、国を動かす中枢に、かつて権勢を振るった毛沢東夫人江青や周恩来の妻鄧穎超のような敬愛を集めた女性の姿を見ることはありません。
 日本でも、都知事や防衛大臣に女性がなっていますが、いくつかの問題を抱えて、大きく前進する姿を見てとることができません。
 わずかに、インドネシアのスシ・プジアストゥティ海洋水産相のように、違法操業する中国漁船を拿捕しては爆破していく女傑もいますが……。

 仮に、東アジアに女性の優れた指導者が出てくれば、状況は大きく変化する可能性を持つことになると考えるのです。

 そこには、不毛な議論の繰り返しではなく、面子の鞘当てでもなく、張り子の虎とも言うべき軍事力を誇ると言う愚かな策もなくなるような気がするのです。
 あくまで現実的に、そして、未来を展望して、人々が望むであろう方向に物事が進んでいく期待があるのです。
 恨みとか、歴史的虚偽とかではなく、その地域地域の素晴らしを引き出し、人々が交流する歓びが生じる夢のような希望が見て取れるのです。

 中国大陸に、朝鮮半島に、そして、日本列島に、賢い大人の女性が一刻も早く登場することが、時代を一つ転がす契機になるのだと言うことです。


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こんばんは、相子さん

相子さん
コメントありがとうございます。
男は、酒場で飲んだくれていますというのは少々言い過ぎですが、
これほどまで女性が政治や経済の場に出てくるなんて想像できませんでした。
そして、いい仕事をしているのですから。
本質的に異なる性が新たな展開を世界に繰り広げれば、世の中、変わるのでは
ないかと思っているのです。
それでは、失礼します。

No title

今日は
生意気のようですが、貴重なご意見 女性として感謝を致します。
日本では女性が上昇志向を持つことは中々社会が受け入れて来ませんでした。
今は可成り変化が見られてきましたが、更に底辺の強化が望まれるようになって欲しいと願っています。
良質な頭角を現す女性の出現が多くなって欲しいと思っております。

めっきり春めいてまりました

たかさん
こちらこそお久しぶりです。
なんでもアメリカ流でということに気がつき、モススタイルに変更して
なんとか危機を乗り切ったようです。
今の時代は、小売さんにとって、とても難しい時代です。
安くしなくてはいけない、サービスもおそろかにできない、おまけに、
人手が足りないときています。
頑張りどころですね。
今日は、夏野菜の植え込みにひと時を費やしました。
また、何かの折に写真で紹介をいたします。
それでは失礼します。

こんにちは

 お久しぶりです、 うまく コメント出来なくて 恐縮です、
 
 今日は マックに付いてです、
 近くのスーパーに隣接して マックがありました、
 閉店してから 2年過ぎたでしょうか? 
 商店街の入り口で 3方向からのドアがある
 最高の場所だとおもいましたが、
 平日は 昼間だけ 混んでました、 
 お客さまが食す物は 簡素なものばかり 
 それも 高齢者ばかりで 席を埋めています、
 閉店になるのが当たり前状態でした、
 冷めた ポテト、 ぬるいパン、 味も落ちて来ました、 

 最近 通院帰りに モスバーガーに 寄りました、 
 何と サービスの良さ? ドアまで 開けてくれるのです、
 もっとも 私が年よりだからでしょうが、・・・ 

 マックが 閉店して 近くに 711 コンビニが開店しました、
 お店は なんと 買った物を食べられる カウンターを
 作りました、 今では ここが 憩いの場!と なってます、

 駅への 通り道にあった ファミリーマートが 最近 閉店しました、
 今 駅前は イオン系のスーパーに 乗っ取られました、 
 時代は 変わり 付いていけません、 

 ハナミズキ 綺麗ですね、
 いつもありがとうございます、 たか
プロフィール

nkgwhiro

Author:nkgwhiro
ご訪問
ありがとうございます。

《5/25 Thursday》
       
❣️<Puboo!>にて、『千年の哲学ー女は賢くなり、男たちはただ老け込むだけだった』を発信しました。ぜひ、お読みください。

❣️<Paper in NY>で、『Hot night. People relax at a beach. And they buy food fried chicken. 热的夜晚。 人们,在海滨放松。并且,他们买干炸鸡。』を公開しました。


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