杖つくおばあさんが転ぶこともなく

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色を失った光景さえも、寒さを示しています。今年の冬は寒いと実感をしているのです。これから二月まできっと寒い日が続くと思うと、なんとか乗り切らないといけないと思うのです。今日は成人の日。いつも天気はあまりよくありません。若者の天候も、なぜか怒っていると感じるのです。


 一般参賀に出かけていって、つくづく思ったことがあります。

 今年の一般参賀は、過去に例のない十二万人が皇居にやってきたと言います。
 それだけの人々を、一つの事故もなく誘導する警視庁の係官の警備誘導力はもちろんのことですが、割り込み、先走り、それに、混雑に対して不平を漏らさない、すこぶるハイレベルな秩序維持を保てる国民性に感動もしたのです。

 ともすると、烏合の衆にもなりかねない状況下で、秩序を保てる姿は、少々オーバーかもしれませんが、神々しささえも感じたのです。

 私が並んでいる二時間ほどの中で、これはちょっと困ったと思うのは、やはりカメラ撮影でした。それでも、さっと撮って迷惑をかけまいという思いがひたひたと伝わって来るのですからかわいいものです。
 警視庁のあの有名なDJポリスも大活躍です。
 居丈高にならず、優しい言葉で、写真撮影する人に声かけをしていました。

 この秩序を維持しようとする姿勢を強固に持つ日本人が、150年前、それまでの体制をかなぐり捨てたのですから、今更のごとく「維新」というのは、偉大であると痛感するのです。

 この明治維新を、英語では<the Meiji Restoration>と言います。
 明治維新は、革命、すなわち<Revolution>ではなく、<Restoration>なのです。

 武力で体制を覆し、前体制を滅亡させる<Revolution>ではなく、<Restoration>とするのは、明治維新が、本来の日本のあるべき姿に戻したという意味から、そうなるのです。
 つまり、頼朝以来の武士の政権から、それ以前の天皇を中心とする政治体制に戻すという意味で<Revolution>ではなく<Restoration>なのです。

 当時の男たちにとっては、ちょんまげを切り落とし、ざんぎり頭にすることにも、一大決心があったはずです。

 それは、ビートルズに憧れ、髪の毛を伸ばした私たちの世代が、大人たちにやんや言われて、床屋に行くレベルではないと想像もするのです。
 まして、武士たちは魂ともいうべき刀を捨てよと命じられるのです。
 さらに、旧体制の根幹を担っていたともいうべき藩の解体が始まります。
 廃藩置県です。

 士農工商の頂点に立っていた上級士分の者たちが、下級士分の者たちが行った<Restoration>によって、その安泰なる地位を奪われていくのです。
 混乱や反乱が起きてもなんの不思議もありません。

 しかし、圧倒的に多くの士分の者たちは、それを受け入れました。国を二分する戦さにはしなかったのです。
 これは明治政府の強圧的な政治に、元武士たちが恐れをなしたのか、あるいは、長いものには巻かれろとあきらめたのか、さまざまに意見があるあることだと思いますが、明治の前、江戸幕府の、安定した260年におよぶ、あの秩序維持を保つ国柄が大きく作用していると考えると得心がいくのです。

 十二万人の中に身を置いて、そう思ったのです。
 争うよりは、秩序だって物事をまとめようとする国民性が、あの江戸時代と区分される太平の時代に培われていたのです。

 でも、それは日本国民が従順であるばかりを誇張するものではありません、

 鬼畜米英とか、勝つまでは欲しがりませんと言っていた昭和前半の国民が、戦争が終わったその夜ジャズを聴いていたということを何かの本で読んだことがあります。
 私の祖母は戦争が終わり、空襲がなくなったことで、ゆっくりと夜眠れたことに感謝したと言っていました。
 こうした変わり身の早さもまた私たち日本国民が持つ特性でもあるのです。

 今、日本社会は大きく変わろうとしています。
 それを、殊の外強く感じるのは私ばかりではないと思います。 

 それを一言で言えば、それは<Restoration>にはあらず<Revolution>であるとも言えるのです。
 ただし、それは武器を必要としない、AIによって、日本社会を一変させる<Revolution>だということです。

 つくばの街も、私の家も、東京も、<Revolution>により一変するのです。現に、2020年に向けて、東京は大きな転換を意図しています。
 変わり身の早い国民性を持つ私たちですから、すぐに、AIとの共存にも慣れ、いや、むしろ、AIを味方につけて、それを活用することにはなると思います。

 昭和後半から平成にかけての70有余年にわたる平和のなせる、それは技なのです。
 きっと、少子高齢化も知恵を出して乗り切ることだと思います。
 幾多の問題も、犠牲を最小限に解決をして行くと思います。

 平和であることで培われてきた私たち日本人の持つ国民性は、争うことからではなく、平和であることで培われてきた優位性のものであるのです。

 そんなことを、子供たちや外国からの客人を交えて12万人がひしめき合う中で、杖つくおばあさんが転ぶこともなく歩くのを見て思っていたのです。




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