おいらはジユウギョウだっぺ

mn,cayukgfdafslji7oq3
月という天体は不思議だ。空に浮かんでいるだけなのに、地球にいる私たちの生活に底知れぬ影響を及ぼしている。


 購読している新聞社からアンケートに答えて欲しいとメールがきました。

 私は、その新聞社の新聞本体とネットでの購読を有料で行っているのです。
 ネットだけでも十分なのですが、毎朝、新聞を広げて、紙面にざっと目を通さなくては気が済まない性分なのですから仕方がありません。

 で、アンケートはこの新聞の内容に関するもので、正直にサクサクと回答して行きました。
 でも、終わりの方になると、幾分、回答に時間を要するようになってきてしまったのです。

 年収はいくらかとか、お仕事は何かとか、従業員は何名かとか、私にとってはたいそう「困る」話題になってきたからです。
 この新聞社は、そういう部類の人だけを読者の対象にしているんだとも思って複雑な気持ちになったのです。 

 最近、私、随分と忙しくしているでのす。

 どのくらい忙しいかって、そう、お昼ご飯を食べて、人はだいたい一時間程度の休息を取りますが、私はほとんど休息を取らずに、腹を満たしたら、すぐに仕事をするという忙しさです。

 かなり集中して仕事をしています。
 朝早くにデスクにつきますから、ふと気づくと、もう11時だと思い、午後は、あれ、もう4時かと思うのです。夜は夜で、夕方のニュースを食事しながら見て、また、一仕事に入ります。
 
 これまでの人生の中で、これだけ仕事をしている私を、私自身見たことがありません。

 まるで、まもなく命が尽きるからと焦っているかのようです。
 まぁ、健康状態はすこぶる良好なので、このありようは私自身の気持ちが前向きにあるという証でもあるのです。
 もちろん、金曜日は卓球を地元の仲間達と楽しく行い、土曜日曜の午後の数時間は、ロードバイクに乗って筑波山に行ったり、土浦の港で船に揺られたりして、コミュニケーションと体力の維持も行っています。
 
 そんなんですから、年収とか、仕事はとか問われて、はてどうしたものかと考え込んでしまったのです。
 
 私が行っている仕事は今のところ、収入には直結していません。
 何しろ、無償で、私の仕事の結果は提供されているのですから、収入などあろうはずもありません。
 
 そんな折です。
 自営業であると自認する方が綴った一文を、購読するこの新聞のコラムで目にしたのです。

 注文がなければ収入がゼロになり生活が苦しくなって辛いのですが、仕事があれば好きなだけ働けると。
 定年も、退職金もないけれど、幸福であるというようなことが語られていたのです。
 
 私は教員という、いうならば、一介の勤めびとにすぎませんでした。
 偉そうに、大変な仕事をしてきたようなことは書いていますが、所詮、勤めびとです。有給休暇もあり、ボーナスも、夏休みもありました。
 ちょっと勤務がきつくなれば不平の一つも言ったでしょうし、同僚とつるんで上司を笑い者に、酒場で飲んだこともあります。
 それでも、給与は出ていたのです。
 
 そんな身分に比べれば、自営業の人は大変だと、今更のように思ったのです。
 
 まず、自分で仕事を見つけなくてはいけない。
 黙って座っていては仕事はやってこないのです。
 そして、その仕事の代価を得るのです。

 毎月、何をしなくても、何をしても、決まった額が振り込まれるのとは違って、毎月、いや毎週、その額は異なっているのです。
 これではやっていけないというときもあれば、思いの外今回は高い額の収入があった。しかし、税金を支払わなければいけないから、そうそう無駄遣いはできないぞと、節約を心がけるのです。

 そんなことを考えていると、勤めびとと自営業の決定的な違いに気づくのです。

 それは、良きにつけ悪しきにつけ、勤めびとは誰かに言われて仕事をしている、あるいは誰かに言って仕事をさせているということです。
 いうならば、彼らにとって、仕事とは義務的な要素を多分に含んでいるものなのです。

 それに対して、自営業は、そうではないのです。
 
 今の私を見てもわかるように、仕事は自分で作っているのです。
 これを書いて、どういう場で発表しようと、そのために、十二時間超の仕事をしているのです。
 教員時代も十二時間くらいは仕事場にいましたが、その十二という数値はまるで中身が違うのです。
 
 いうならば、今の私の十二時間は、自ら求めて仕事する権利を行使している、十二時間であると私は思ったのです。

 きっと、私の人生の最終コーナーで、私は水を得た魚のような生活に入ったのだと思うのです。
 これだけ仕事しても、収入は無いに等しく、でも、喜びを持って仕事をしているのです。

 しばらくして、私はアンケートに戻りました。
 収入は、アンケートの一番下の300万以下。
 職業はと、見回すと「自由業」がありました。そこにチェック。
 従業員は、これも一番下は、4人以下とありますから、そこをチェック。

 そうだ、私は、年収は300万以下で、従業員は4人以下の<ジユウギョウ>なのだ。
 そう思うと、使命感に満ち、これまでにない情熱を持って、極上の歓びの中で仕事をしている自分を再発見するのです。








スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

nkgwhiro

Author:nkgwhiro
ご訪問
ありがとうございます。

《2/20 Tuesday》

💐今週は、<Puboo!>にて、『意地を通す人』を発信しています。

❣️<Twitter>では、『ものかき』と名乗って、朝と晩『つくばの街であれこれ』の更新情報をつぶやいています。朝は、その日の記事について、晩は、気ままにつぶやいています。

⏬下の[リンク]欄から、歴史小説『一門』『福明と李福』、旅行記『ポーツマスの旅』、また、<水彩画>など、<nkgwhiro>の創作活動にアクセスができます。  

皆様のアクセスを心よりお待ちしております。🙋‍♂️

リンク
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
フリーエリア