こればかりは神の思し召し

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兄弟でしょうか。小さい子は裸足、大きい子はどこかに電話しています。一体何があったのでしょうか、そんなことを思わせる図です。


 「七十歳代を高齢者と言わない」と宣言した地方自治体があると言います。
 
 その自治体の長は、ポジティブなメッセージを送ることで健康寿命を延ばし、生涯現役意識を高め、いつまでも生き生きと活躍してほしいと願い、それを市民にも啓蒙をしていきたい、と発言しています。

 そんな地方自治体が結構増えているというのです。

 <日本老年学会>なんていうのもあるんですね。
 そこでも、高齢者を75歳以上にするよう見直すべきだと提案をしていると言いますから、地方自治体がそのような動きを示すにはそれなりの学問的裏付けもあるんだと思ったわけなのです。
 
 社会学の分野に当たるのでしょうが、65歳以上の人たちが、人口の7パーセントを超えた社会を「高齢化社会」というそうです。
 14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼んで行くそうです。

 で、日本はと言いますと、驚くなかれ、世界最先端を行く「超高齢社会」になっているのです。

 2007年に、21.5パーセントの高齢者が生息していることがわかり、「超高齢社会」の一員になったのですが、昨年2017年には、その値は26.7パーセントに達し、80歳以上が一千万人を超えて生息しているというのです。

 政府の統計によれば、これは日本人口の四分の一にあたり、あと20年もしないうちに、三分の一になるというのですから、ますます、驚きです。

 そんなわけですから、「高齢者」という言葉を使わないと宣言するというのは、もっともなことであり、時宜を得た宣言であると感心をしたしだいなのです。

 だって、隣も、その隣も皆高齢者なのですから、あえて、そんなこと言わなくてもいいと言うわけです。

 しかし、先に示した地方自治体の長である方の発言に気になるところがあります。
 「生涯現役」なる言葉です。
 働くということは、人間の生きがいであると言わんばかりで、私など死ぬまで働けと鞭打たれているような気がしてしまうのです。

 もちろん、働くことが生きがいで、年がら年中動いていないと気が済まない人たちがいることは知っています。
 でも、私のように、働く=労働、これは目一杯やってきたのだから、もういい加減にしてくださいという人間もいるということを忘れてはいませんか、と思っているのです。
 ですから、そう簡単に「生涯現役=働き続ける」なんて言ってほしくないとわがままを言わせてもらっているのです。

 そんな一線を退いた人間をある程度区分けした考えがあります。

 まず、<自責型人間>です。
 これは、自分の人生を振り返って、我が人生は失敗だったと思うちょっとねぐらなタイプです。
 誰だって、人生を最高レベルでこなしてきたわけではないですから、さほどがっかりする必要などないと思っているのです。
 それより、「人生いろいろよっ」くらいに構えていればいいと思っているのです。

 <憤慨型>というのもあります。
 これ、よくわかるんです。
 サラリーマンをやっていると、我慢することが圧倒的に多くなります。まるで、頭を下げることが仕事であるかのように思う人も結構いるのではないかと思っています。
 そんな人は、一線を退くと、急に偉そうに振る舞うようになります。
 俺は経験を積んできたとか、俺はこの役職まで行ったとか、愚にもつかないことをのたまい、挙句に、クレーマーになって行くのです。
 でも、こういう人は寂しいな。
 こんな人には私はなりたくないっていつも思っているんです。

 そして、<円熟型>に<永遠型>です。

 <円熟型>は、読んで字の如し、物事を丸くおさめ、周囲と軋轢を起こさず、自分の人生を肯定的に捉え、自分の未来に可能性を見出すというタイプです。
 <永遠型>は、それより一歩先にあって、老人であることを認めない。つまり、若さを誇り、若い時と同じように振る舞うタイプです。

 私、この二つのタイプの人間をよく見るのです。
 私の周りにそうした人間がいるということですが、同時に、これがスタンダードだとも思っているのです。
 そういう観点から見れば、あの自治体の長の方が語る「生涯現役」も納得できるのです。

 でも、このまま超々高齢社会が進展して行ったら、日本はたった一人の最後の高齢者を迎える日が、待ち受けていることになるのではないでしょうか。

 しかし、こればかりは、どうも人間の力ではなんとも致し方がないようです。
 なんと言いますか、これこそ神の思し召しとでも言いましょうか。
 
 現在を生きる私たちはともかく自分の人生をしっかりと生きることが肝要であると思っているのです。




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ありがとうございます

おはようございます

コメント、とても嬉しく拝見しました。本当にありがとう。
絵は、ロンドンにクラブに所属して、フェイスブックであげているものです。
iPadで描いています。
もちろん、水彩画で、絵筆を使う場合もありますが、こちらのほうが面倒がなくていいのです。
つくばを旅行するそうですね。
いい旅行をしてください。
五月は、筑波山が若芽を出して、綺麗ですよ。
つくばの街も、東大通りも、大学の中も、素晴らしいと思っています。
大学構内ですれ違うかもしれませんね。
それでは、失礼します。

No title

5月の誕生日に、一言主神社へ、祈り旅に行く予定です。
そして、筑波大学近辺を散策します。
 
まだホテルは予約していませんが、長旅になり、愉しみにしていつつも、ちょっぴり不安です。

毎日の 素敵な絵 いいですね。
どんな画材をつかってらっしゃるのかしら?
 
ブログの内容もいいですね。
久しぶりに訪問させてもらい ありがとうございました。
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