どうだかなぁ

8lns,j,ygf87fapkdc98eco
広大な田園地帯が広がるその向こうに太陽が昇ってきます。空気も清冷で、彼方まで見渡せます。川の流れも光り輝き、山は青く輝きます。そんな光景を見ると、生きてて良かったなと思うのです。


 広島カープに、以前、ゲイル・ホプキンスという一塁手がいたことを覚えていますか。
 
 広島カープが、球団史上初のリーグ優勝を決めた際、相手はジャイアンツでしたが、その9回表に勝負を決する走者二人をおいての本塁打を放った選手です。
 1975年のことでした。

 で、なんで、そんな昔の選手のことを言い出すのかと訝るむきもあると思いますが、実は、ジェロという黒人の演歌歌手のことを新聞記事で読んで、ふと、思い出したのです。

 ジェロは、確か、日本人の血も入っているクオーターであったと記憶しています。
 レコード大賞を受賞し、紅白にも出た歌手です。

 そのジェロが、歌手活動を無期限休止したというのです。
 彼は母国アメリカに戻り、ボストン大学の大学院でコンピューターを専攻し、今春卒業、日本の外資系企業に就職したというのです。
 御年三十六歳と言います。

 で、ホプキンスはというと、1978年に現役を引退した後、アメリカに戻り、医科大学に進学したのです。
 御年三十五歳でした。
 卒業後、整形外科医になり、さらに、別の大学に通い、聖書学も収めた言います。
 今、オハイオで医院を開業し、聖書学の講座も大学で持っているというのですから、立派です。

 こうしたアメリカとアメリカ人たちのあり方を見ると、私は素晴らしいと思うのです。

 なぜなら、自分の才能あること、自分の好きなことをやって、その上で、経済的な優位性を確保し、本当に自分がやりたいことに努力を傾注するのですから、私は偉いと思うのです。
 そして、それを受け止めるアメリカ社会もまた素晴らしいと思うのです。

 一時代を画し、その上で、まったく異なった道に進むために、年齢に関係なく努力するその姿勢のありようはまさに感動ものです。

 今、日本は、人手不足だそうです。
 ですから、企業と学生の立場が逆転しているというのです。

 ある企業では、当面は残業禁止、厄介で難しい仕事は新人には与えないようになどと現場に指示を出して、せっかく採用した社員が辞めないように気を配っていると言います。

 入社して、希望した職種と違うと不平の一つでもいえば、かつては、文句を言わずやれ、ですんだ話が、今は、若い社員に、職種は何がいいかと確認したり、配属先も遠距離恋愛にならぬように配慮したりするというのですから、まさに、手のひら返しの様相ではあります。
 
 京都の建設会社では、あの清水寺で入社式を行ったといいます。
 まさに、日本一の大舞台での入社式となります。
 しかし、会社は安心はしていません。
 「技術は、親方のやっていることを盗み取るんだ」などと、もろ、職人気質でいえば、ついてこれないのはわかっていますから、一線を退いた穏やかな気質の職人に噛んで含めて言って、研修会を行い、手取り足取り教えていくというのです。

 でも、私、思うのです。
 何をしても、辞めて行く人は辞めて行くし、残る人は残るということです。
 今の企業が行なっていることは、十数年後、なんらかの反動として、会社にしっぺ返しで戻ってくるのではないかと憂いているのです。
 もちろん、<ひよっこ>なのだから、厳しくやれと言っているのではありません。
 
 給料を与える方といただく方の「分別」は、失ってはいけないと言っているのです。

 与える方は、ちゃんと条件を示して、それに従ってもらい、会社の発展に尽くしてもらう。
 もらう方は、これから社会保険や福利厚生で世話になるのですから、また、先輩や上司に教わって一人前になって行くのですから、謙虚に学んで行く必要があるのです。

 それに、若者に、一本の筋金が入っていなくては、鉄筋のないコンクリートと同じです。
 会社が激動に晒された時に、役に立たないコンクリートだけでは会社はひとたまりもありません。

 そんなことを思っていると、あのホプキンスやジェロのようなアメリカ人のまったくの一人で自分の人生を開拓して行くそのあり方に感動をするのです。

 野球や芸能と場所こそ違いますが、ともに実力の世界です。
 打てなくてはお払い箱になりますし、ヒット曲が出なければそれまでです。
 第一線で活動をする中で、次のステージの自分を作る準備をしているのです。
 その冷静で、クレバーなあり方に感心をするのです。

 若い日の自分を棚に上げて、勝手なことを言っていますが、その若い日の反省を生かして、これから、私は自分のための、自分による、自分の仕事をしていこうと、おくりばせながら思っているのです。




コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

nkgwhiro

Author:nkgwhiro
ご訪問
ありがとうございます。

《 7/23 💦 Monday 》

🦅ただいま、<Puboo!>にて、『ノボさんのボール』を発信しています。ぜひ、アクセスしてみてください。ダウンロードもお願いします。

<この作品は、ブログ的短編随想集ともいうべきものです。
『不思議の曲<何日君再来>』は、<何日君再来>と言う楽曲が歴史に翻弄される様を綴った短編です。
『独りよがりの香り』は、ARANIS ALWAYS という名の香水にまつわる短編です。
『ノボさんのボール』は、これは自分でいうのもなんですが、発想が面白い作品です。ご堪能ください。>

下の[リンク]欄からアクセスして読むことができます。

❣️<Twitter>では、『ものかき』として、朝と晩『つくばの街であれこれ』の更新情報をつぶやいています。下の[リンク]欄からアクセスができます。

⏬下の[リンク]欄から、歴史小説『一門』『福明と李福』、旅行記『ポーツマスの旅』、また、<水彩画>など、<nkgwhiro>の創作活動にアクセスができます。  

皆様のアクセスを心よりお待ちしております。🙋‍♂️

リンク
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
フリーエリア