そんなつもりはないって言うけれど

40958q9p3urjflsdcyb6
バルコニーにあって、この鉢の花、三年目の花を咲かせました。どんな名前の花なのかって、それをうっかりと忘れてしまっているのです。昨年採取した種を庭に巻いたので、それが咲いたら調べようと思っているんです。


 世間といかにやりあって生きていくか、世の中で生きていく上でこれほど重大かつ難解な問題はありません。

 誰もが、俺は一個の歯車に過ぎないんだと自分に愛想をつかしたことがあるはずです。
 そして、歯車一つなくなれば、組織は動かないんだよと慰めの言葉をかけられ、幾分、救われた思いを持ったことがあるはずです。

 その世間といかにやりあって生きていくかと言うテーマを、いま、目の当たりにしているといっても決して大げさではないと思っているのです。

 人の心を翻弄することで利益を得てきた国が、そうされることで、それまでは折れてきたはずの国に、今回は逆に、掌を返されました。
 だから、面子も何もかなぐり捨てて、色をなして取り繕っている様は実に滑稽です。

 誰もが、その狼狽ぶりを見て痛快な気持ちになっていると言うわけです。

 痛快になるのには、実は訳があるのです。
 どの世界にもいる「モンスター」たちに、その有り様が似ているからなのです。
 
 心に打撃を負った、その責任を誠意で見せて欲しいとそのモンスターは言います。
 誠意とはなんですかと問えば、言わなくてもわかるでしょうとごまかし、それでもすっとぼけていると、金であると本性を表すのです。
 心の打撃が金で癒される、そのような安っぽい打撃に付き合うのはまっぴらごめんです。

 金銭を要求されましたね、これはれっきとした脅迫行為になりますよ、私たちは誠心誠意、この問題の解決に取り組んでいるのですからね。ですから、寸分も後ろめたいことはありません。 私どもとしては、警察に訴えでることにします。
 あなたの主張は、度を著しく超えた要求であると考えます。

 相手の顔色が変わります。
 きっと、こちらが頭を下げて、折り合いをつけて、そして、ある程度の金を得るつもりであったモンスターはどぎまぎし出します。
 それは、例えばの話ですよ、すまなかったと言う一言、改善をしていくと言うその一言が欲しいのですよと薄気味悪いくらいに柔軟になるのです。

 人は、相手がドギマギすれば、それいけいけどんどんで攻め込んできます。だから、こちらから反対に攻め込んでいくのです。
 攻め込まれるとは思っていないモンスターは慌てふためき、被害者づらの化けの皮が剝がれて、加害者の本性を露見させるのです。

 国家レベルで、それと同じようなことが、この二十一世紀になされているのですから、呆れてものも言えません。

 世間とやりあって生きていくという点で、その世間の空気を読み取ることのできない大学もありました。
 
 それはその大学ばかりではありません。
 レスリングでも、大相撲でもそうでした。
 一言で言えば、お山の大将にすぎない人間が、何を勘違いしたのか、偉そうに振る舞うことで、独りよがりの世界に埋没してしまう、挙句に、暴言を吐き、傍若無人な振る舞いに及ぶのです。

 彼らが言うのは、決まって、「そんなつもりはなかった」と言う言葉です。
 それこそが、世間とやりあって生きていくことをおろそかにすることを証明する言葉でなのです。

 今回の印象的な出来事は、たった一人の若い学生が、真実を追求する記者たちの、いわば学生にとっては修羅場とも言える会見の場で、誠心誠意、言葉を尽くしたと言うことにつきます。
 己を捨て、すべてを語る覚悟をした青年は清々しくもありました。
 ですから、世間は、この純真な青年、悪さはしたけれど、その悪さの背後にある巨悪なるものに注視をし始めたのです。

 大学人であれば、その世間の目のあるところを察知しなくてはなりません。
 哲学を学び、世の人々が正しく生きる先を指し示すのが大学人であるはずです。
 しかし、それができなかった。
 「そう言うつもりではない」と、あの言い古された言葉を連呼するだけだったのです。

 それゆえ、これらの出来事は、世間といかにやりあって生きていくかが、世の中で生きていく上で重大かつ難解な問題であるとするに足る事象なのです。
 世間とやりあって生きていく上での要件がここに見え隠れしていると思うのです。

 巧緻でも、稚拙でも、たくらみを人は持って世間と対してはいけないと言うことです。
 そして、あの青年のように、誠実に真摯に物事に対することです。

 そうすれば、そんなつもりではなかったなどと自分を全否定する愚かな言葉を吐くことはないのです。
 人は世間と対して、胸を張って堂々と生きていくのがいいのです。




コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

nkgwhiro

Author:nkgwhiro
ご訪問
ありがとうございます。

《 9/21 🎂 Friday 》
 
🦅本日、<Puboo!>にて、『nkgwhiro短編作品集「ある夏の五つの物語」』を発信しました。今回は有料作品となります。五つの物語のうち、一つを読めるように設定してあります。ぜひ、お目を通してくださればと思います。

<15.304字 400字詰原稿用紙38枚                            夏は、物語するにもっとも良い季節です。
開け放たれた扉の向こうから、異人たちも遊びにきてくれます。出かけた先でも、異人たちは向こうからやってきてくれます。
そんな異人たちとの出会いを綴った「nkgwhiro短編作品集」です。>

下の[リンク]欄からアクセスして読むことができます。

❣️<Twitter>では、『ものかき』として、朝と晩『つくばの街であれこれ』の更新情報をつぶやいています。下の[リンク]欄からアクセスができます。

⏬下の[リンク]欄から、歴史小説『一門』『福明と李福』、旅行記『ポーツマスの旅』、また、<水彩画>など、<nkgwhiro>の創作活動にアクセスができます。  

皆様のアクセスを心よりお待ちしております。🙋‍♂️

リンク
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
フリーエリア