アメリカは 今日も忙しい いつも忙しい

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蝶が好きだ。あの頼りない飛び方、健気に蜜を吸う姿、昔から人は蝶に想いを託してきた。そんな言葉がたくさんある。「胡蝶之夢」は人の精神の無限を語ってあまりあると思っている。この言葉を考え出したものはすごいやつだと思っている。蝶が青い花の房に羽を休めている姿。羽を寝かせているのが休んでいる証拠。一体、何を思っているのか。



 北朝鮮との歴史的会談に向けて、アメリカ政府の方々かなりお忙しいようです。

 歴史的会談ですから、相手に敬意を払いつつ、しかし、袈裟の下には鎧を見せつつ、アメリカはうまく立ち回るはずです。
 もちろん、北だって、それは同じです。

 今の時代は、テレビがその模様を中継しますので、双方の思惑が、いかにその表情に出てくるのかを楽しみに「鑑賞」していきたいと思っているのです。

 さて、第二次大戦で分断された地域の最後の一つが名実ともに戦争状態を終わらせるその慶賀すべき出来事が、アジア地域、ひいては、世界平和に向かって大きな前進を促すことになることを期待しつつも、何か予期しない不測の事態が起こりそうな気配をそこはかとなく感じて仕方がないのです。

 何故、そのように感じるのかって言うのですか?
 お前さんという人は、慶賀を慶賀として、何故、喜ぶことができない偏屈な人間なのかですって、そうおしゃるのですか。

 いや、へそ曲がりで言っているんではないんですよ。
 例えばですね、フィリピンのカエタノ外相が先月末にこんなことを言っているんです。
 我が国は、南シナ海の出来事に対して温厚であると言われているが、大統領は南シナ海のフィリピン海西部で天然資源を採掘する者があれば戦争を始めるだろうと、こう述べているんです。

 まぁ、極端なことを言うドゥテルテですから、彼なりのそれは表現なんでしょうが、それでも「戦争」という言葉を使うというのは尋常ではありません。
 あのドゥテルテ、先日、俺は習近平が好きだって言っていたはずですが、政治家の「好き」は嫌いということを忘れてはなりません。トランプを見てごらんなさい、あいつが好きだとか、こやつは偉いとか簡単に言葉を使っていますでしょう。

 政治家にあっては、「好き」などという言葉にはなんの価値もないんですよ。

 それにしても、中国のやり方は愚の骨頂ですね。
 ドゥテルテの言葉の宛て先は、もちろん、中国です。
 せっかく、中国になびいているのに、東シナ海で日本を無視して行っているガス田開発と同じことをすれば、ちょっと厄介になること請け合いです。
 それにもまして、中国海軍が張子の虎のような空母をあちこちに遊弋させていますね。これも気になります。
 先だっては、核搭載可能な爆撃機H6Kをウッディー(永興)島に着陸させましたし、スプラトリー(南沙)諸島には、対艦、対空ミサイルシステムと電波妨害装置を配備するのですから、誰が見ても、約束破りは明らかです。

 なんの約束かって、オバマと南シナ海には軍備を置かないという習近平の約束ですよ。

 大統領が変わったから、中国も方針を変えたんですよっていうのですか、それはおかしい、国が決めたことはトップが変わったから変えていいものではないはずです。
 どうも、日本の周りには、そういう国が多くて困りものです。

 でも、愉快なこともあるんです。
 アメリカの中国へのネチネチいじめ作戦です。

 まず、経済でじわじわと中国に攻め込んでいますね。元などドルに比べれば、安物のテイッシュと高級和紙ほども違いがありますから、中国などたまったものではありません。

 それよりも何よりも、あのマティス長官の発言には驚きました。
 歴史と伝統を有し、アジア太平洋の平和に貢献してきた「アメリカ太平洋軍」を、本日をもって、「インド太平洋軍」と名称を変更する、てんですから。
 今までだって、太平洋軍の管轄にインド洋も入っていたんですよ、何もあえて名前を変える必要などないのに、それを変えるというところにアメリカの本音を感じるんです。
 太平洋軍の司令官であったハリスは今度韓国大使に出て行くんですが、最も差し迫った脅威は依然北朝鮮であると言いつつも、この地域での覇権を目論む中国が最大の脅威であると、転任に際してのスピーチで述べているんです。
 そのハリス司令官の最後の決定が、リムパックへの中国海軍の招待を取り消すというものですから、中国にとっては面白くありません。

 これはアメリカと同盟国にとって、明らかに「敵」として中国を位置付けた現実的な結果なんです。

 これ以上、我々の作戦を中国に明らかにするわけにはいかない、彼らは情報収集艦船までも連れてきて我々を探ったんです。中国の夢の実現、いや、野望を、これ以上、指をくわえて見ているわけにはいかないというのです。
 きっと、転任する際して、ハリスはマティスと図って、アメリカの強力な統合軍がインド太平洋で覇権を堅持することの意思表明をしたのだと思っているんです。

 中国は、きっと、北朝鮮との問題がどのような決着を見るのか、いくつかのシチュエーションを作って、対米戦略を慎重に練っているはずです。

 国境を接するインドとは犬猿の仲、オーストラリアとは気まずくなり、マレーシアからは鉄道計画の見直しを通告され、ベトナムやインドネシアからは愛想を尽かされ、挙句に、あれだけ口汚く罵っていた日本に手のひら返したように尻尾を振ってくるんですよ、その慌てぶりは良くわかるでしょう。

 その中国、ハリスに対して民族差別的な言動を繰り返しもしているんですよ。

 ハリスの母親は日本人なんです。つまり、日系の米海軍司令官であるということですよ。
 それゆえ、彼は反中国の立場にあるってね。
 どんな血筋だろうが、生まれがどうであれ、その人に才能があれば、なんでも任せる、たとえ、それが世界最強の軍事組織であろうが、彼に一切を取り仕切らせるのがアメリカという国です。

 そんなことを考えると、中国とのえらく違うと思うのです。
 中国には戸籍制度があり、農民が街で暮らしても、当たり前の生活支援を受けられないのです。都会で生まれ育った子供が行く学校がないんですから理不尽なことです。なぜ、共産党政権はそんな窮屈な制度を後生大事に維持しているのでしょうか。

 そこに、アメリカと中国の根本的な違いがあるんです。
 冗談で、中国の統治を日本に任せたらと呟いた中国人経営者が謝罪に追い込まれましたね、そんな冗談も通じないんですから悲しいことです。

 六月十二日以降、さて、このアジア・オセアニアはどうなるのでしょうか。
 目を凝らして、その成り行きを見ていかねばならないと思っているのです。




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《 11/13 🍁 Tuesday 》
 
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<時の感覚というのは、実に不思議です。
縄文と弥生の人々が共存して、互いに文化を交流させている姿を思うことも、時には争いに発展することも、私は、想像をするのです。
さらには、世代間の違いにも思いをいたしたり、文化を異にする外国の地で、思いにふけったりもするのです。
人間なんて、人類の歴史から見れば、この世で活動する期間などわずかなものにすぎません。
しかし、そのわずかな時間でさえ、永遠に記録に残すことも可能なのです。
今回の作品はそうした意図を反映した作品なのです。>

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