反則タックルで大学が衰退していくのはいいけれど……

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それが何であっても、動くものを動かすのは素晴らしい技能であります。覚えて仕舞えば、わけないことですが、理屈がわからないものには、動かしている人が神様のように見えるのです。


 あの選手がいなくなれば、秋の大会、我々は楽に戦える、だから、あいつを立てなくなるくらいに潰してこい、そんな命令を下した指導者がいたと言うのですから驚きです。

 でも、それが国家間でなされたらどうかと考えると、ゾッとするのです。

 海警局と漁民たちに、これ以上日本の好き勝手にさせてはならない、我らはかつて我が国を蹂躙した日本に鉄槌を下すのだ、それゆえ、お前たちは国家の先兵となり、日本がもはや足腰立たないよう、潰してこいと言うのです。
 
 海警局と漁民たちは、はて、どうしたものかと思案します。

 鉄槌とは、思い切った行動で、相手に衝撃を与えること、日本が衝撃と感じることは何か。
 我々は定期的にあそこに行って、紳士的に振る舞う海保と一定の距離を保って、中国の領海を航行してきた国内向けに喧伝し、胸を張ってきた。

 アメリカ海軍が、最新鋭ミサイル駆逐艦を我らが領海とする海域に派遣したとき、自分たちもそれを遠巻きに見ていたが、その時、彼らも、そして、自分たちも切ないことをしていると思った。

 なぜかといえば、あのアメリカ海軍の駆逐艦は我々と同じだからだ。
 自分たちと異なる考えで線引きをする他国の船が、自分たちが線引きをする海域を、自分たちと異なる考えでそこを航行することに一体何の意義があるのかと。

 しかし、党が鉄槌を下せと言うのであれば、領海の中にある領土、そうあの島に上陸をしなければならない。
 圧倒的に押し寄せることが可能な波のごとき漁民を連れて、あの島に上陸をするのだ。そして、あの紳士的な海保の巡視船に打撃を与えるのだ。

 中型漁船一隻に20人、これが100隻で二千人。少なくとも、300隻は動員できるから、六千人の先兵があの島に乗り込む。そして、世界に発信するのだ。
 中国は、人民の力で、日本に不法に占拠された領土を奪い返した。
 これを妨害するいかなる国の武力行使も認めない。

 さて、日本はどうする。
 中国が言う漁民ほど厄介なものはない。
 これを攻撃すれば、多くの血が流れ、無辜の民を殺害したと批判される。かといって、指を加えて見ているわけにもいかない。
 外交ルートで中国に照会しても、漁民が自国の誇りを守るために行った義挙であり、政府としては如何ともしがたいと、日本の足元を見た返答しかしてこない。

 アメリカはといえば、それはお前たちの問題だから、お前たちで解決せよ、仮に、武力衝突が起こればなんらかの手を打つとは言うものの、本当にそうなのかと疑心は深まるばかり。
 到底、日本だけでは太刀打ちできない戦いに、日本は躊躇する。
 
 経済でも遅れをとり、政治でも孤立無援の中で、日本はただ指を加えているだけなのか、愛国の志士たちが自らプレジャーボートを走らせて、島に向かうも、すでにそこには海警局の船ではなく、中国漁民を守ると称してあの遼寧艦隊が入り込んでいました。

 プレジャーボートに対して、たった一回の退去勧告をして後、機銃が放たれ、そのすべてが海の藻屑となっていったのです。
 波間に浮かぶ日の丸の旗のなんと惨めなことか。
 長らく国会で増強を図ることを求めてきたものの、反対勢力による妨害で、防衛力はこれほどのことにも対応ができなくなっていたのです。

 中国から、問題解決の使者が東京にやってきました。
 あの島はすでに中国漁民三千人が懸命に働き、港を構築し、東シナ海のすべての船舶の航行安全を図るための灯台および航行電波を発信する機能を設置しつつある。
 あの島は、争いの島ではなく、東シナ海の安全を物語る島にしなくてはならないと。
 国際社会は、この中国の提案を諸手を挙げて賛同するのです。
 
 さらに、沖縄をはじめとする列島線も、この際、安全を優先する日中両国の架け橋にしたい。
 中国はそれに対する資金を惜しまない。
 それはアメリカも認めていることである。
 我々はアメリカに変わり、平和を維持する人民解放軍の派遣をすでに決定している。

 日本は有無も言わさず中国の言いなりになるしかなかったのです。
 
 北京では、勇敢なるタックル的行動を行った三千人の漁民に対して、最新設備を備えた漁船300隻が贈呈され、英雄的漁民たちは黒潮の蛇行する太平洋に紅旗をたなびかせて出漁していったのでした……。

 おやおや、また、私はウッドデッキで、悪い夢を見てしまったようです。

 随分とヤブ蚊にも刺されてしまった。私は刺された箇所をこすりながら、そんなことはありえないことだと、自分に言い聞かすのです。

 すると、どこからともなく、「そうとも言えないよ」と言う声がするではないですか。
 「この世は、なんでもあり得るんだよ」とも。

 そんな妄想的天の声を聞いて、だから昼寝など嫌なんだと思いつつ、でも、反則タックルであの大学が衰退したとしても、それは仕方のないことであるが、中国政府の仕掛けた反則タックルを受けて、日本国が衰退していくのは情けないとそっと思ったのです。




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たいしたことではないのですが、その出会いや言葉が、生涯を左右する生き方に反映されていることに気がつくのです。
そして、自らの、他者に影響されない、あるいは、政治的に作用されない、自分だけの風を見出すことにつながっていくことにも気づくのです。
我は我、我が人生は、我が内に吹く風によって決するのであって、流される風に左右はされないという域に達するのです。>

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