ワールドカップ余聞

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田んぼに大量の水が注ぎ込まれています。いまでは、一本の水道管があちらこちらの田んぼに巡らされ、十二分に水が補給されているのです。流水音と流水の様子は飽きることがありません。


 サッカーワールドカップ、ニッポンが前評判を覆して、次のレベルに行くことになりました。
 そうなれば、ぜひ、あの金色のカップを持って帰ってきてほしいと思っています。

 世界ランキングでトップレベルにある国のチームが予想外の苦戦をし、決勝トーナメントに進出できないなんてことも起こって、これぞワールドカップという様相を呈してきています。

 全部の試合を、もちろん、見ているわけではないのです。
 むしろ、ほとんど試合は見ていないのが現状で、嫌でも繰り返される名場面、珍場面を見ているだけなのですが、相手の腹の下に紛れ込んだボールを蹴って、ついでに相手選手の腹を蹴るなんて平気でやる国もあって、はて、その国は勝ち進んでいるのだろうかと思うと、そうではなかったりします。

 つまり、勝つことができないから、むしゃくしゃして、あこぎな手を、いや、「足」を使ってしまっているのでしょう。
 正々堂々とやれるチームなのか、はたまた国なのか、そんなこともわかるような気がして、私は私なりに楽しんでいるのです。ニッポンの代表チームは、そういう点では正々堂々と戦い、それが報いられての決勝トーナメントへと歩を進めたことは大いに素晴らしいことです。
 
 で、ちょっと、気になることがあるんです。 
 いや、サッカーのことはよくわかりませんから、ゲームについてあれこれ、選手についてなんだかんだと言いたいわけではないのです。

 競技場のピッチの周りに巡らされた広告、監督や選手がインタビューを受ける際後方に設置される透明板に出てくるあの企業の名前なんです。

 「蒙牛」とか、「万逹」とか、あれって、中国の企業ではなかったかしらって、そう思うんです。
 かつては、日本の企業が名を連ね、日本人として、誇らしい気分もしたものです。

 でも、甲子園にデカデカと出るあの問題の大学とか、MLBの球場でどこかの予備校が出している広告を見ると、教育機関がそんなことしてどうするんだと、「内容」で生徒を集めろよと幾分腹立たしく思ってはいるのです。
 
 卓球などは、今では中国のお家芸ともいうべきスポーツですから、国際大会でも、「紅双喜」などという卓球メーカーがスポンサーになって、あちらこちらに「紅双喜」の文字が踊るのは、当たり前のことかなと受け止めることができるんです。

 でも、今回、中国のチームはアジア予選敗退で、ワールドカップには出ていません。
 にもかかわらず、広告はうつ。
 これって、すごいことだと思うんです。
 
 なぜなら、インターナショナルな活動を展開する企業にとっては、ワールドカップほど宣伝効果を期待できる場はないからです。
 
 あの巨大な広告媒体を持つアメリカ。
 そのアメリカの三大スポーツといえば、MLB、NFL、NBAです。つまり、野球にアメリカンフットボール、そして、バスケットボールです。
 メージャだって、日本人選手が活躍すれば、大騒ぎをしますが、この三つ、やはり、グローバリズムの中では、アメリカ地域限定スポーツにしかすぎないものだということです。
 
 しかし、サッカーワールドカップは、膨大な消費人口を抱える発展途上国をも含んで全世界的に関心を集め、テレビ中継がなされるのです。
 つまり、グローバル企業にとっては、全世界に自社の製品をアピールし、世界の隅々に名を売るには、うってつけのスポーツ大会であるということです。
 世界に、こんな名前の企業があると名を知らしめるだけでも、何百億円出した甲斐があるのです。
 それに、国内においても、我が国の企業はこれだけ世界で活動していると知らしめることは、国内での消費をさらにかさ上げするきっかけにもなります。
 
 もちろん、<一帯一路>ならぬ「一蹴一頭(kicking and heading)」戦略で、中国がやがてはワールドカップに出てくることを見込んでの国家の後押しもあるのかなと推測はしているのです。

 で、もう一つというのは、「イングランド」の存在です。
 それがどうしたって、<GB>ではなく、「イングランド」、サッカー発祥の国に敬意を表して、Great Britainでは、四つの王国代表チームがしのぎを削って出てくるのに、何か問題があるのかって、そんなに目くじらを立てないでください。

 同じことが、実は、中国でもあるのです。
 例えば、チャイニーズ・タイペイとか、香港、マカオなんて。
 
 中国が今の「蹴球的逆境」を乗り越え、世界に冠たるサッカー王国になった暁の折、もしかしたら、中国は英国に倣って、北京チーム、四川チーム、上海チーム、それに広東チームなんて別々に、代表を送り込むことを要求してくるのではないかと思ったりしているのです。

 英国は四つの王国がそれぞれにチームを出しますが、中国は開催資金を出す代わりに、従前のチームを含めて、7つの代表チームを出すなんてこともあるのではないかって、今の中国の有り様を見て思いを巡らしているのです。

 その時は、中国なくして何もできない世界になっているというわけです。
 決勝戦は、Beijing (北京)と Sichuwag(四川)なんてことがある時代がくるかもしれないと想像するのです。

 その頃、日本は、東海の小島の磯の白砂を売りに観光大国になっているかも知れません。
 かつての繁栄とはまた違った繁栄です。

 物質的な幸福度合いではなく、豊かな自然のなかで、精神的な幸福感を堪能できる国、世界中から人々がそれを求めてやってくる国です。
 そう思うと、新しい日本のありようもいいんじゃないかなと思ったりもするのです。





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