精神的コスプレーヤー

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残暑の季節にはハイビスカスがよく似合います。
一日一輪、いまを盛りに、花を、毎日咲かせるこの木に感謝です。



 つくばに暮らす私が東京に出るとき、否応なしに、つくばエクスプレスに乗ることになります。

 始発はつくば駅、終点は秋葉原駅。
 秋葉原といえば、今や、電気の町としてよりも、アニメやゲームグッズ、それに、世界に冠たるメイド喫茶発祥の地として有名な町です。
 その秋葉原から、JRに乗り換えて有楽町へといくのですが、秋葉原では一旦、街に出なくてはならないのです。つまり、JRに直でつながっていないのです。
 ですから、私は、東京に出る時、時間に余裕を持って出かけ、この秋葉原で寄り道をするのです。
 この街を冷やかしに出て、最新のトレンドを楽しむのです。

 夏の、頭の毛の焼ける音がするくらいの暑い日でした。

 秋葉原の美味しいケバブを売る店を目指して歩いているときでした。
 前方から、ピンクの毛をしたこれでもかという青のスカートをはいた一団が歩いてくるのが目に入りました。
 それも、お鼻の高い、肌の白い外国人たちです。
 その美しさに私は思わずじっと見つめてしまったのです。

 これがコスプレヤーという人たちだなんて、一人感動さえ起こしていたのです。

 コスプレの世界でも、「ドラえもん」くらいはわかりますが、「攻殻機動隊」とか、「戦国無双」とか、「黒執事」「ペルソナ5」となると、皆目見当がつきません。

 ですから、すれ違った外国人がいかなる姿をコスプレしていたのかは説明のしようもないのです。

 しかし、あの端正な顔立ち、すらっと伸びた脚、整った体型にあの衣装はまるで現実のものとは思えない、まさに、アニメの世界からそのまま飛び出してきたと思っても差し支えないくらいの素晴らしだったのです。
 彼女たちが、小さい頃、自宅のベットルームで夢中になって読んだ日本の「マンガ」は、多大な影響を、彼女たちに与えたにちがいないと私思っているのです。
 いつの日か、日本に行きたい。
 そのために、日本語を勉強しようと、学校で無理やりやらされる勉強と違って、目的を持った勉強は飛躍的な成果をその人に与えます。
 ですから、コスプレに身を包んだ彼女たちは、流暢な日本語を操れるのです。

 そして、彼女たちは、私たちの暮らすニッポンが好きで、さらには、リスペクトするのです。
 この国で暮らせたら、どれだけ素晴らしいかと憧れるのです。

 そんなことを考えると、私たちの国は、これらコスプレーヤーを大切にしていかなくてはいけないのだと思うのです。

 だって、日本のアニメやマンガを通して、ニッポンを大好きになってくれた若い人たちです。
 ゆめゆめおろそかにしてはなりません。
 ものの本によりますと、当初、ヨーロッパの国々で、日本アニメに関心が高かったのが、今や、それは世界中に飛び火し、ブラジルやメキシコ、さらには、ロシアや中国でも同調する若者が増えているといいます。
 ブラジルやメキシコ、それに、ロシアで、日本のアニメが流行るというのは良くわかります。
 彼らの文化とはまったく異なった文化を持ち、自由さと豊かさ、それに何より夢に満ち溢れているのが日本のアニメです。
 自分たちの国で、若者特有の閉塞感に苛まれているときに、日本のアニメが強烈な刺激を与えることは容易に想像がつくからです。

 しかし、中国の若者が日本のマンガに影響を受けて、大丈夫だろうかと心配するのです。
 政府や国家主席の悪口を書いたりすれば、すぐに弾圧をする国です。
 なんらかの政治的圧力が加えられるのではないかと心配するのです。

 案の定、ちょっとした事件がついこの間起きたようです。

 以前あったような日本兵の姿を模したりするというコスプレではないのですが、ネット上で、「安倍首相是我的父亲。有什么词句吗」とやったのです。
 日本国の総理大臣は俺の親父だ、文句あっか、てな具合に発信をしたのです。 

 さらには、「不可把台湾称为国家,哪个法律规定着(台湾を国と言ってはいけないと、どの法律が規定しているのか)」とまで発信したというのですから、中国政府としては無視できません
 この18歳の男性、公共秩序騒乱の疑いで逮捕されたと言います。

 民族感情を損ねる発言は許さないというのです。

 中国には、<精日>という言葉があります。
 <精日>とは、「精神的に日本人」という意味です。
 姿形は中国人だけど、心は日本人だというので批判されるのです。

 若き日、中国語を勉強していた私など、そうすると<精中>となります。

 そのくらい熱心に相手の国を思わなくては勉強などできません。
 それが罪になるというのですから、困った国です。

 で、この18歳の少年、このような発言もしているのです。
  ー私が好きなのは法治が整備された現在の日本だ
  ー日本の警察が好きなだけ。日本警察の質と勤務態度は世界一

 これらの発言は、明らかに、コスプレーヤーにも通じるものです。
 法治とか、警察とかをマンガに置き換えれば納得できるはずです。

 ですから、中国の若い人たち日本のマンガに触発されてコスプレに熱をあげているということに驚くのです。

 表面的には浮かび上がってこない潜在的な憧れの国ニッポン、その意識を持った中国人は意外にも多いのではないかって、今の政権がアメリカの仕掛けた貿易戦争に太刀打ちできずに、倒れたら、一気に世界は変わるのではないか、なんて思ったりしているのです。
 
 まぁ、そんな邪なことを考えるのは、きっと、私だけでしょうが、そうなればいいと思っている日本人は結構多いのではないかとも思っているのです。





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Author:nkgwhiro
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《 11/13 🍁 Tuesday 》
 
🦅ただいま、<Puboo!>にて、『一万年の憂愁』を発信しています。

<時の感覚というのは、実に不思議です。
縄文と弥生の人々が共存して、互いに文化を交流させている姿を思うことも、時には争いに発展することも、私は、想像をするのです。
さらには、世代間の違いにも思いをいたしたり、文化を異にする外国の地で、思いにふけったりもするのです。
人間なんて、人類の歴史から見れば、この世で活動する期間などわずかなものにすぎません。
しかし、そのわずかな時間でさえ、永遠に記録に残すことも可能なのです。
今回の作品はそうした意図を反映した作品なのです。>

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