深読みの国 浅読みの国

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つくばにおける二個連続台風の影響は、唸りを立てて吹く風くらいのもの。
ありがたいと言うか、申し訳ないと言うか。
そんな日、我が宅の風鈴を失った南部鉄器の熱帯魚が風を切って泳いでいました。



 8月15日のトップ記事は、『南京举行和平集会 纪念抗日战争胜利73周年』でした。
 南京で、平和集会が開催され、抗日戦争勝利73周年を祝ったという記事でした。

 中国からすれば、当然すぎる記事ではあります。
 自国領土に、他国の軍隊が押し寄せてきたですから、そして、彼らからすれば、それを駆逐したのですから、15日は、その祝いをするのは当然のことです。
 しかし、例年に比べ、中国政府のトーンは幾分緩やかだったと言えます。
 習近平がその集会に出て、演説をぶったわけでもありませんし、日本批判は極力抑えられていたと言っていいのではないかと思うのです。

 トップに次ぐニュースも、日本に関する記事です。

 日本に対して、あまりに穏やかにことを済ませると、時の政権にはかえってしっぺ返しがくるのが中国の常態です。
 ですから、厳しく日本に対しているという姿勢を見せなくてはならないのです。

 この日の二番手の記事は、『日本战败73周年当天 日炫耀舰队远航北欧国家』となりました。

 「日本敗戦73周年の当日、日本は艦隊を北欧に派遣しそれを誇った」という記事をおいたのです。これだけを見た善良なる人民は、日本という国は懲りずにまた艦隊を派遣して、戦争をしたがっていると思うことでしょう。

 現に、この記事に対して、コメントが寄せられていて、そこには、『这种倭奴豖能是个自我反省 爱好和平的国家么?』とありました。

 中国の一部の人たちは、我が国のことを「小日本」とか「日本鬼子」と言ったりしますが、ここでは「倭奴豖」となっています。
 『魏志倭人伝』にあるあの<倭の奴国>を使っていると思ってはなりません。
 これは「奴隷」の「奴」であるのです。
 ですから、「日本の奴隷豚」とでも訳せばいいのでしょうか。アメリカ軍基地を容認している日本のことをそう言っているのです。
 その「日本の奴隷豚がこの日に艦隊を派遣するなんて、平和を愛する国家であると言えようか」と疑問をなげかけているのです。

 実際は、3月に江田島の海上自衛隊幹部候補生学校を卒業した約190名の初級幹部自衛官を含む約600名の遠洋練習艦隊です。
 どの海軍も行う、恒例の遠洋航海で、いうならば、卒業を控えた海軍士官の最後の訓練となるものです。
 今回は、練習艦「かしま」と「まきなみ」が、第62回の遠洋航海に出ていたのです。
 東南アジアから始まって、中東、欧州、北米中米の10カ国12港を訪問する日程で、この航海が企画されているのです。

 こうすると、環球時報の記事がいかに事実を正しく伝えていないかがわかるというものです。

 自らのトップがディズニーの「くまのプーさん」に似ているからと言って、徹底的にその画像が出ないように潰しにかかるのですから、間違った記事を載せてはならないくらい徹底できるはずですが、特に、日本に関しては、あえて、強い言葉で、時には侮蔑的な言葉で書かれたものを載せるのも、きっと、読者へのおもねりがあるのではないかと思っているのです。

 日本でも、ヘイトスピーチが問題になります。

 韓国の人や中国の人をあしざまに悪く言う言葉を聞くと、同じ日本人でも目を背けたくなります。まして、軍国調の音楽をこれでもかと大音量で流して、街を練り走るのを見るのは悲しい限りです。
 我が宅の前の道をパトカーに追いかけれている暴走バイクのにいちゃんねえちゃんと同じだと思ってしまうのです。

 近い国であると言うのは、相手のことがよく見えてしまうので、腹立ちも人一倍になるのでしょうが、少なくても、日本では、相手国とその国の民衆を敬って、その上で発言をしていきたいものだと思うのです。

 さて、三番手の記事はいうと、『安倍出席战殁者追悼仪式 连续6年不提加害责任』でした。

 「総理大臣は戦没者追悼式に参加したが、加害責任については6年連続言及がなかった」と言うものです。
 私たち日本人からすれば、戦没者追悼式典ですから、余計なことは言わないでいいと思うのですが、中国では、お前さんたちがやったことを一言は言いなさいよと言うことなのでしょう。
 が、それはやっかみと言うものです。

 私たちは、「深読み」をする民族ですから、その追悼式典の言葉の中で平和を維持すると言う言葉の中に、過去の出来事を反省すると言う意味を読み取るのですが、彼の国では「浅読み」しか、どうもできないようなのです。
 「浅読み」すれば、ものごとを受け取る際にあやまった取り方を往々にしてしまいがちになります。

 例えば、台湾の総統が滞在先のロスで、台湾資本のコーヒーチェーン「85℃」を訪問しました。自国の者たちが異国で頑張っているのだからトップがそこを訪問して激励をするのは当たり前の話です。
 ですが、「浅読み」の国では、けしからんと難癖をつけて、大陸にあると言う580の「85℃」の店舗での不買を唱えているのです。

 しかし、その台湾総統、今度はテキサス州ヒューストンの米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターを訪問したと言うのです。
 台湾の総統がアメリカ政府が関連する組織を訪問するのは異例の事態ですから、これはアメリカがあえて訪問をさせたと、国際社会では見ているのです。
 つまり、「浅読み」の国に対して、アメリカは台湾の総督に対して好待遇を示して、牽制をしたと言うことです。

 アメリカは、これまで台湾の高官が域内を訪問する時、随分と気兼ねをしていたのですが、今回はそうではないのです。
 大きな変化であり、「浅読み」の国にとっては、それを「深読み」しなくてはいけない事態になってきているのです。

 さもないと、周りの国からつまはじきにされる国になってしまうと言うことなのです。





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