ニッポンにはニッポンの「海軍力」

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木というのは不思議です。
葉を繁らせたり、花を咲かせたり、そうかと思うと、枝ぶりを誇る、かような木もあります。
でも、確かに言えることは、大地にしっかと根を下ろしているということです。
人間も、そうあるべきだと、つくづく思うのです。



 気温がじわじわと上がってきているのを背中に感じて、ロードバイクにまたがっています。

 それでも、週末のクルージングは車が少なく、こちらに寄せてくる意地悪なドライバーもなく、軽快に走ることができます。
 走れば、清々しい風で心地よくなるのもロードバイクのいいところです。

 毎日20キロのクルージングを終えると、シャワーを浴びて、サイクルジャケットからシューズまで一汗流してきたものを洗濯して、それからひと時の休憩にはいるです。

 メジャーリーグの中継もまだのようです。 

 ソファーに座り、水分を補給していると、NHKのニュースがアメリカが第二艦隊の復活を祝う式典を、その艦隊の司令部が置かれるバージニア州ノーフォーク基地で開催したことを伝えていました。
 第二艦隊の再興は今年の春に伝えられていましたので、おおよそ三ヶ月後、アメリカらしく、きっちりとやったなと感心をしたのですが、そのあと、NHKのアナウンサーが読み上げた原稿を聞いて、私は、少々驚いたのです。

 <アメリカ陸軍も同日、テキサス州ヒューストンに最新鋭の兵器の研究や開発を担う「未来司令部」と呼ばれる新たな組織を立ち上げました。>

 未来司令部……‼︎

 ついこの間、「宇宙軍」設置のニュースがありましたが、それに匹敵する驚きでした。
 未来司令部にしろ、宇宙軍にしろ、アメリカという国の軍隊は、なんか夢があるなと思ったのです。

 「軍」というのは、戦争をするためのものではなく、戦争を起こさせないためにあるものだと、その命名から感じ取れたからです。

 今回の第二艦隊の復活と未来司令部の発足は、中国とロシアに対抗するためだとさりげなくNHKのアナウンサーが述べています。
 第二艦隊は、北大西洋を管轄する艦隊です。
 ソビエト崩壊以来、この海は穏やかな海だったのですが、このところ、プーチンの潜水艦の跳梁著しいものがあるというのです。かつて、ヒトラーのUボートが太平洋を荒らし回りましたが、同じようなことはさせまい、この海はヨーロッパとアメリカを結ぶ我らの海だと言いたげであります。

 リチャードソン作戦部長、この方はアメリカ海軍のトップに君臨する方ですが、発足の式典で「ロシアの台頭によって安全保障環境は大きく変わっている。紛争を避ける最良の道は競争力のある海軍力を増強させることだ」と述べています。

 いつの時代も、宇宙軍ができる時代にも、海軍が優位にあるか否かで安全保障は担保されるのです。ですから、第二艦隊の再発足は、プーチンに対して、匕首をその胸元に突きつけたようなものなのです。

 あのキューバ危機の際、一ヶ月あまりに渡って、臨検を実施したのがこの第二艦隊です。
 第二艦隊の執拗な臨検、および、無法な振る舞いは許すまいという決意ある艦隊行動が、フルシチョフの野心を断念させたのです。
 それをプーチンに匂わすための今回の復活であると思われるのです。

 中国も今、散々な目にあわされています。

 中国商務部の官僚がワシントンに出かけていって、なんとか中米貿易戦争の落とし所を探そうとするのですが、けんもほろろに追い返されてしまいました。
 そればかりではなく、第三弾の制裁を間髪を入れずに行ったのです。

 アメリカが、自分にとって変わろうとする中国の野心に対して、真剣に対応をし始めたことをまだ中国共産党幹部は信じていないようです。アメリカは必ず折れてくる、故宮でもてなし、甘い言葉を一言二言耳元で囁けば、なんということはないとたかをくくっていたのです。

 しかし、中国が自慢気に出してくる戦闘機や最新鋭ミサイル、どこから見ても、米軍のそれに瓜二つ、どうやら、手練手管を使って盗み取ったに違いない。そして、それを土台にして、新しい兵器を作ってしまうかも知れない。それより何より、アメリカにとって代わって世界に君臨するなど、アメリカを小馬鹿にするのもいい加減にせよと堪忍袋の緒をきっているというのが、今のアメリカなのです。

 それに気がつき、矛を納めないと中国は政権の維持さえも、難しくなるに違いありません。
 
 さて、日本も海洋国家と自他共に認める国です。
 維新以来、食うものも食わずに、世界の艦船を買い取り、分解し、世界がびっくりするような軍艦を作ってきた優秀なる海軍国です。
 なにせ、空母を6隻運用し得た海軍は、日本だけなのですから……。

 お前さんの言いたいことわかるよ、その日本の大型護衛艦「かが」が、南シナ海に出航するだろう、そこで沿岸諸国と演習を行い、南シナ海進出を図る中国海軍をけん制する、つまり、日本だって、かつての栄光を維持して、一旦ことが起これば、海自は「連合護衛艦隊」を編成するって言いたんだろうって。

 そんな読者の声が聞こえてきそうです。

 残念ながら、そうではありません。
 大和堆でのことを、私は言いたいのです。
 海保の巡視船が北朝鮮からの盗人漁民を駆逐したというあの放水作戦です。
 
 盗み取ったイカを、あの国の漁船は冷凍設備を船内に設置していないので、船上でさばいて、それに塩を振って干しているんです。
 そうやって、掠め取ったイカを元帥様のところに持っていくんですが、それを海保の放水銃が盛んに水をかけるものですから、質が悪くなり、ともすると腐ってしまうんです。
 そんなんで、今年は、昨年に比べて、かっぱらい船団は激減したのです。

 ニッポンにはニッポンの「海軍力」ってのあるんですよ。
 いや、立派なことです。





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うれしいコメント ありがとうございます

こちらこそ、お久しぶりです。

とてもうれしいコメントです。 ありがとうございます。
これからも頑張ろうという気持ちにさせてくれます。

では、失礼します。

No title

こんにちは。
お久しぶりです。
思いだしてくださったのですね。(^^)

相変わらず、サラサラサラッと読める楽しいお話ばかりですね。
お話も楽しいのですが、文章の構成の仕方が上手なのですね。

素晴らしいお話ありがとうございました。m(__)m
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nkgwhiro

Author:nkgwhiro
ご訪問
ありがとうございます。

《 11/13 🍁 Tuesday 》
 
🦅ただいま、<Puboo!>にて、『一万年の憂愁』を発信しています。

<時の感覚というのは、実に不思議です。
縄文と弥生の人々が共存して、互いに文化を交流させている姿を思うことも、時には争いに発展することも、私は、想像をするのです。
さらには、世代間の違いにも思いをいたしたり、文化を異にする外国の地で、思いにふけったりもするのです。
人間なんて、人類の歴史から見れば、この世で活動する期間などわずかなものにすぎません。
しかし、そのわずかな時間でさえ、永遠に記録に残すことも可能なのです。
今回の作品はそうした意図を反映した作品なのです。>

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