ガンダムダブリューエイティスリー発進す

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川の水は、滔々と流れます。
溢れるこの水は、至る所からの細い流れ、一滴の湧き出る水を集めて大きな水の集まりになるのです。
人知をまさに超越した流れと言ってもいいでしょう。
それに比べ、人間は、それを遮ったり、横に流したりします。
もっと、素直に、受け入れればいいのにって、この川のようにあればいいと、思うのです。



 イギリスっていう国は、いつも洒落たことをします。

 9月1日のことだったでしょうか。
 駐日英国大使館が、「ガンダム0083は搭載していません」などというけったいなとツイートを発信したのです。

 宇宙世紀0083年、ガンダム0083は、モビルスーツと呼ばれる各種の武器を搭載して、デラーズ・フリートによる大量破壊を阻止せんとする物語です。
 『ガンダム0083』に登場する強襲揚陸艦「アルビオン」と同名の英国海軍揚陸艦が親善訪問のため東京湾に入ることを、こうした形で伝えたのです。

 英国海軍揚陸艦「アルビオン」は、ドッグ型揚陸艦というもので、船内には、戦車、装甲車、重火器など、地上戦に必要なモビルスーツ=武器を搭載、洋上から地上部隊を揚陸し、敵に打撃を与える強力な艦艇です。
 親善訪問とは言え、それらの武器に加えて、250名あまりの海兵隊部隊を乗船させているといいますから、太平洋のどこかで戦闘があれば、即応できる態勢をとっていることがよくわかります。

 洒落たツイートは別として、当然のこと、イギリスにとっては地球の反対側になる、彼らが言うところのこの極東に一体何の目的があってやってきたのか大いに気になるところです。
 まさか、文字通り、海自との友好親善を図るためだけに来るとは思えません。

 折も折、ロシア海軍の艦艇が大挙して北太平洋から日本海に入っていったという情報も海自から公にされたばかりです。
 世間の噂では、北朝鮮とアメリカの衝突が近い、そのため、在韓イギリス人を救出するために派遣されたのだという向きもありました。救出には、戦闘部隊が必要であるから、海兵部隊も同行させているのだというのです。
 しかし、英米がいかに特別な同盟関係にあるとは言え、ちょっと考えすぎの嫌いがあります。

 イギリス海軍は、年内に、海軍艦艇「サザーランド」と「アーガイル」も日本に派遣し、海自との訓練を予定しています。
 随分とフレンドリーな日英両海軍の連携ではあります。

 そこで思いつくのは、アジアに点在するイギリス連邦への気遣い、女王陛下は、連邦の各国を見過ごしにはしないという意思表示ではないかということです。
 あの連合艦隊を擁し、複数空母を運用できる唯一の海軍を持ち、いっときは太平洋の制海権を握った日本の海軍、いまは海自ですが、それと連携していく、そのための意思表示だと考えた方がいいようです。

 太平洋地域には、イギリス連邦の国々が多々あります。
 インドしかり、ブルネイしかり、シンガポールしかりです。
 GOKUとLALAが国籍を有するオーストラリアもまたイギリス連邦の国です。
 そうであるなら、英国海軍揚陸艦「アルビオン」の日本寄港は何とも心強い訪問であると思うのです。
 
 その英国海軍揚陸艦で「アルビオン」らしき艦艇が、日本に寄港する前に、ちょっとしたことをしでかしていたことを、9月6日、中国国防省が発表しました。
 
 「8月31日、英国海軍揚陸艦は、西沙諸島近くの海域を航行、中国海軍は海域離脱を警告」というものです。
 「あらゆる必要な処置を取り、中国の主権と安全を守る」ともコメントされました。

 さらに、中国外務省の華春瑩副報道局長が、記者会見で「強烈な不満を表明する」といつものように見目麗しきお顔で述べたのです。

 きっと、日本に寄港して、大歓迎を受けて、そこに250名近くの海兵隊部隊が存在していたことを知り愕然としたのだと思うのです。
 ただでさえ、陸自の離島奪還部隊「水陸機動部隊」が年内にも尖閣対応に入ることを睨んで神経を逆撫でされているところです。アメリカ海兵隊に加えて、英海軍の海兵部隊に組まれては手の施しようもありません。
 ですから、一週間経って、これは公表して、我が国もきちんと対応していることを喧伝する必要あると判断したにちがいないのです。

 一方、必要な処置を取られた英国海軍揚陸艦は、おそらく、緊張した中で、パラセルの海域を航行したに違いありません。
 そんなことを知れば、東京湾に入って、海自との親善を図り、日本国民に艦艇内部を一般公開する英国海軍の兵士たちの表情にも一層の敬意を払う必要があると思うのです。

 『ガンダム0083』では、敵のエースパイロットアナベル・ガトーが、ガンダム試作2号機を強奪します。
 そこへ、連邦軍パイロット、コウ・ウラキが乗り込んだガンダム試作1号機が追撃するのですが、戦い慣れたアナベル・ガトーに比べ、コウはまだ未熟です。
 そのため、まんまと2号機は奪われてしまうのです。
 コウは、他のまだ未熟なパイロット達とともに、ペガサス級強襲揚陸艦「アルビオン」の乗組員に任命され、試作2号機の追撃・奪還任務に就くことになるのです。

 そんなストーリーを見ると、英国大使館の「ガンダム0083は搭載していません」は、もしかしたら英国流の撹乱作戦で、きっと強襲揚陸艦「アルビオン」には、ガンダムが搭載されていて、自分勝手に論理を振り回し、好き勝手にやっている中国習近平政府に鉄槌を下すのではないかとすら思えるのですから面白いものです。

 居間で熱心にiPadでほんわかとした動画を見ているGOKUに、この英連邦の一国に籍を有するGOKUに、ガンダムを紹介してやりたいと思うくらいなのです。



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