我慢、我慢だっ

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 ここを抜ければ
 たっぷりと陽射しが
 トンネルの先には
 いつも希望が
 だから
 雨模様もこのトンネルを抜ければ
 きっと……




 我が宅の前を、仏頂面をしたインド人男性が自転車に乗って、歩道を走っていきます。

 こちらが、日本的微笑みでもって、挨拶をしても、彼はいっこうに仏頂面のままです。
 先だっての日曜日、小学校に通う娘と一緒に自転車に乗って、彼は我が宅の前の歩道を走ってきました。
 いつもの仏頂面は何だったのかというほどの微笑みで、私に挨拶を返してきます。

 彼もまた、人の子だったと一安心したのです。

 二人の中国人女性が、大きな声をあげて、会話を楽しみながら歩いてきます。一人は妊娠をしているようです。お腹が随分と大きくなってきています。
 生まれてくる子は、日本の国籍をとることできるんだと、私は、コアラの国にいる幼な子のことに、想いを致すのです。

 その姉妹に、私がハオッて言うと、驚いた表情をして、迂闊なことは言えないとそんな目で互いの目を見つめ合うのです。
 そして、二人して、ニーハオって、ハモって、私に言葉を返したのです。
 もちろん、満面の笑顔で。

 一人の欧米人が、研究所の裏門から出て来て、我が宅の前の歩道を、イヤホーンをしたまま、我関せずの姿で、自分の世界に入ったまま、歩いていきます。
 そこに、私が如雨露で水を撒いていても、彼は小刻みに右手を震わせて、音楽に聞き入っています。きっと、異国で研究活動する彼の唯一の気休めが、あのイヤホーンから聞こえる彼の音楽なのだと思って、私は見送るのです。

 彼も、いつの日か、近所で水を撒くおっちゃんが、自分を見て、なにやら挨拶をしていることに気がついてくれるだろうと、そう思って……。

 つくばで、国際会議が開かれました。
 G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合です。 
 やがて、大阪で各国のトップが集い、日本が議長国として、采配を振るうことになります。

 きっと、つくばセンター界隈は、警備も厳重で、住民は暮らしにくいのではないかとそんなことを思っているんです。
 
 南シナ海では米中がつばぜり合いをし、フィリピン海では米ロがあわや衝突という事態になったと言います。

 韓国は自衛隊機にレーダー照射し、それを一向に認めません。
 中国は、相変わらずに尖閣にやってきて、威嚇行動を繰り返してきます。
 ロシアは、何も前提なく平和条約を結ぼうと言っておきながら、その言葉が勢いを失してきました。
 
 そんな国際状況が、日本を取り巻いているのです。

 そんなことに比べれば、我が宅の周りの国際環境など取るに足らないことです。

 世界は、戦争という愚かな行為を慎もうと、そういう傾向が確かに見て取れます。 
 アメリカも、強大な軍事を戦争に使うのではなく、抑止に使うことに重きを置いているように思えるのです。
 あのトランプが、側近の強硬策に異を唱えて、苛立ったなんて記事を見ますと、トランプも愚かな大統領ではないのかもしれないと思ったりもするのです。

 一触即発はあるけれども、その先にある戦争には至らないように我慢をするのです。
 
 そんなことを思えば、日本という国は、もっと、我慢の国だと思うのです。
 戦闘レーダーを当てられても我慢、自国領に意図的にやって来る公船に対しても、列を作って、付かず離れずに根気よく我慢対応しているのです。

 愚かなる議員が戦争で領土を取らんと述べて、そこにいた方々がそんなことをしてはいけないと述べるのも、我慢のなせる技です。
 自衛隊が、最新の兵器を駆使し、加えて、たゆまない訓練の結果としてトップレベルの練度を持つのも、これも我慢する国のなせる技であるに違いないと思うのです。

 その我慢のなせる技が、それらの国に、一線を越えることをためらわせているのです。
 
 兵は戦うためにあらず、戦いを抑止するにあり、平和を維持するためにありと、その言葉通りに、今の日本はあるのです。

 我が宅の周囲の国際環境がそうであるように、こちらから、言葉をかけていく、握手を求めていけば、事態は好転をしていくのだと。

 そう、念願しているのです。
 雨の晴れ間に一筋の光が射し込んでくるように……。



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nkgwhiro

Author:nkgwhiro
ご訪問
ありがとうございます

《10 / 5 💭 Saturday 》
 
🦅 昨日、<カクヨム>にて『虐待とトマト』を発信しました。

日常性の中に 
 時として 
 驚きの瞬間が

そんな新鮮な 他愛もない出来事



私たちの生活は、実に単純明瞭であり、そのありようにこそ、私たちは心の安らぎがあることを知るのです。
さらに加えていうなら、好き勝手に、ああでもない、こうでもないと、一所懸命に活動する方々を罵倒し、揶揄して、さらに幸福感を感じているのです。
それが名もなき、圧倒的多数の税金を納めて、主権を持ち、権利を主張する人々なのです。
そんなことを書くと、そんなことはない、それはk間違いだと唾を飛ばして、議論をふっかけてくる方もいるのではないかと、そうも思っているのです。

でも、今回のお話は、そんなけんか腰になるようなものではないのです。

私たちの日常生活の中の、他愛もない出来事、時に、ちょっと気がかりになるようなこと、腹が立つようなこと、意外なこと、そんなことに、実に新鮮さがあることを改めて知ること、そんな話なのです。


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💝 <Twitter>で、『ものかき』として、朝と晩『つくばの街であれこれ』と題して、つぶやいています。 @nkgwhiro

 

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