REIWA ONE

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 雨に曇り空と梅雨らしい日々の中で
 朝焼けが
 東の空一面に
 これってきっと
 彩雲って言うだろうなと
 しばし眺めていたのです





 「令和」もすっかりと馴染んで、不自然さを感じることなく、時を刻んでいます。

 きっと、あの折、土俵の上で、トランプが 「REIWA ONE」 とやったからに違いないと、そう思っているのです。
 いや、だからと言って、トランプに感謝を述べているというわけではないのです。

 あの表彰式で、元号のかけらもない国の大統領が、あえて、元号を唱えてくれたことで、令和は殊の外私たちの身近になったと、そう思っているだけなのです。

 何より、あの時の観客の歓声が証明をしていると考えているのです。
 もちろん、トランプもそれを意識して、「REIWA ONE」と言ったに違いありません。

 あの場に私もいたら、きっと、おぉと声を上げたに違いないとそう思っているのです。

 天皇陛下の御即位の儀式がこの秋には挙行されます。
 きっと、世界各国からお客様がお見えになって、古式ゆかしく儀式がなされるに違いありません。

 この国が、営々と行い続けてきた儀式が、二十一世紀の今に、世界の賓客を迎え、それがテレビ映像で世界に発信されるのです。

 きっと世界は驚嘆をするはずです。

 そして、いまだに世界にはびこる独裁者たちは、政治権力の一切ない天皇陛下が、かくも日本国民に敬愛されているのかを不思議に思うはずです。
 しかも、それが何百世代にもわたって、この国で営々となされきていることを羨ましく思うに違いないと思っているのです。

 政治の世界では、政教分離という難しい問題もあるようですし、それにかかる経費についても、とやかく言う方もおるようです。
 民主主義の国ニッポンでは、そういう問題や批判が出てくるのは当然のことですから、関連する職務にある方で大いに議論をしていけばいいと思っているのです。

 カンタベリーに滞在していた時です。
 お決まりの大聖堂を観光した時、一つの光景を目撃しました。

 そこに角帽を被り、アカデミックガウンを着したイギリス人女子がいたのです。
 周りには、父親母親、そして、兄弟姉妹たちが居て、にこやかに集って写真を撮っていました。

 イギリスでは、この夏の季節に卒業式なのだと、気がつくのです。

 角帽というのは早稲田の体育会系の学生がかぶるあのテカテカに光った角帽ではなく、いわゆる博士帽と言われるものです。
 きっと、大学で儀式を終えて、家族で大聖堂にやってきて、祈りを捧げ、これから始まる人生への祝福を得て、皆で幸福の絶頂にあった時、私は、そこに出くわしたのです。

 大聖堂は、折も折、修復中で、あちらこちらに無粋なパイプで梯子が組み立てられていましたが、そんな中でも、この一団の幸福に満ちたありようは、失礼ながら大聖堂の威光にもまして、照り輝いていたのです。

 結婚式に出くわすのも気分を高揚させますが、若い学生が卒業という偉業を成し得たことに出くわすのは、結婚式とはまた違った高揚感をもたらしてくれます。
 何より、それを見守る両親の姿は、どことなく安堵感が漂っていて、私、とても好きなのです。

 そして、誰もかれもが手のひらにiPhoneを持ち、写真を撮っていました。
 卒業した女子学生の手にもそれがありました。
 そんな光景を見たとき、ちょっと、愉快だなって思ったことを思い出すのです。

 だって手には最先端のスマホ、姿は古式ゆかしきガウンに博士帽です。

 イギリスも日本も、古式を大切にする国柄です。
 ネット時代に、ハリーポッターが、そして、平安の時代が混在しているのですから。

 古来、人間は、何かのけじめをつける時、大仰な姿をして、大げさな文句を唱えて、つまり、儀式を行って、次のレベルに入ったこと、新しい環境に身を置くことを身を以て認識してきたのです。

 顔を見なくても、友達になれるこのネット時代に、この古式ゆかしくなされる儀式こそ、なんか大切なことのように思えてならないのです。

 ですから、トランプが、土俵の上に立って、REIWA ONE とやったのは、その儀式的ありように国技館にいた人たちも、テレビの前にいた私も、感動したのではないかと思っているのです。

 先ほど、トランプに感謝してではないと述べましたが、やはり、感謝はすべきだと、そうした元号のかけらもない国の大統領が REIWA ONE と言ってくれたのですから。



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Author:nkgwhiro
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《7 / 23 🍙 Tuesday 》
 
🦅 ただいま、<カクヨム>にて『我が宅は埴生の宿なり』を発信しています。

 ささやかなる宿なれど 
  そは我が生涯のある証 



 何世代にもわたって、その地に根を下ろすのもよし、たった一代、好き勝手に人生の一時期を過ごすのもまたよしとおもうのです。

 故郷とか、家というのは、実に、はかない、せつない、たよりないものであるのです。

 でも、こころのどこかに、人の思いを感じることのできるそんな場所でもあるのです。
 だから、人は、その狭い空間に、はかなさ、せつなさ、たよりなさのほかに、懐かしさを感じ、時空を超越した感情を託すことができるのです。
 
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