ケチなのか。気前がいいのか。わからない。

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夜が明けてすぐ、街灯が物寂しげに、淡い光を放っています。偉大な太陽の光に、それまで暗闇を圧していた街灯の光も参ったと言う感じの淡い光です。道端からその様子を見ていると、なんだか、人生が見えているような気がしてしまったのです。ちょっと、さびしくなりました。


 近くのホームセンターに、必要なものを買いたくて、出かけて行きました。

 必要なものとは、皮革に吹き付けることで、まるで新品のように、そのものを甦えらせることができると宣伝されている塗料です。
 しかし、求めるレッドの塗料がありません。
 ホームセンターの塗料の棚の前で、iPhoneを取り出し、ネットで調べて見ますと、確かに、レッドの塗料はあります。
 しかし、棚には、ブラックとホワイトしか置いてないのです。
 取り寄せてもらうかと思いましたが、ふと、目に入ったのは、ネットでの値段が、棚に置いてあるものに比べて、幾分安かったのです。
 安いとはいえ、たかだか、20円程度です。
 でも、私の価値観は、この20円の違いを放置することはできなかったのです。

 ネットで、注文すれば、明日にはくる。ここで取り寄せてもらえば、一週間はかかる。
 決まりだ!
 自宅に戻り、早速、MacBook Proを取り出し、発注をします。

 しかし、速やかには発注ボタンが押せませんでした。

 配送料350円がかかるのです。
 600円のものを買うのに、配送料が350円とは、それなら、1週間待ったほうがいいのかもしれない、と思いが巡らされて、私は発注決定のボタンを押せなかったのです。
 そうだ、2,000円になれば、配送料はなくなる。
 さて、今、さしあたって必要なものはと思案します。
 そうそう、塗った後は、接着をしなくてはいけない、透明で強力な接着剤が必要だ。
 400円。
 まだ、1000円もある。
 またまた、思案を続けます。
 朝、卵を焼くときに、鍋にくっついて卵がうまく焼けない。それでイライラしている自分を思い出しました。
 そんなんだったら、卵を焼いても、くっつかないフライパンを買おう。
 1500円だ。これで決まり!

 予算を500円ほどオーバーしたが、大したことではない。
 そして、私は、発注決定ボタンを押しました。 
 程なく、メールで、注文した内容確認が届きます。
 それを見て、私は、こんなんで良かったのかなとちょっと気まずい気持ちになるのです。

 で、何に塗料を塗るのかと言いますと、マッサージ機なのです。
 仕事を辞める前に、大枚叩いて、その店で一番高いものを買って、書斎に設置したものがあるのです。
 あまりに使いすぎたか、孫たちが遊びに来て、そこで飛び跳ねたりしたからか、背中とお尻の部分の皮革の部分が剥げて来てしまったのです。
 そのままでも良いのですが、なんでも新品になるというその塗料のことを知り、いても立ってもいられずに行動を起こしていたのです。

 実は、これには前段があります。
 マッサージ機を買った店に相談に行って、背中の部分だけは別注で買えるということで2ヶ月前に注文をして置いたのです。
 それがやっとできて、新品がきて、しかし、古くなった背中の部分の皮革も、端の部分は傷んでいませんから、それを裁ちばさみで綺麗に切り取って、お尻の禿げた部分に貼ってやれば、格好がつくと考えた末の一連の行動であったわけです。

 この背中の部分、2万円もするのです。
 本体が40万円もしましたから、そのくらいはするのでしょうが、もはや、贅沢をできる身分ではありません。

 でも、そういうとき、私は、妙に見栄を張る傾向があるのです。

 600円くらいのものに躊躇をするくせに、2万円には躊躇がないのです。
 困った性分だと思いはしますが、でも、意外に、人というのは誰でもそういうものだと思っているのです。

 「安物買いの銭失い」という言葉があります。
 私は、この言葉は、高いものを買うときに、その決心を促す魔法の言葉であるとひたすら信じているのです。
 この警句を心で唱えて、高額な品物を買うときのおまじないにしているのです。
 明日には、塗料も接着剤も届きます。
 はて、綺麗に作業が進むかは後の話として、私はいつも思うのですが、どうして、人というのは、こう、へんちくりんな事をやるのでしょうか。
 人という人は、大金は簡単につかい、小銭は慎重につかうという警句を後世に残さなくていけない、と思うのです。

 私って、本当はケチなのか、それとも、金もないのに、気前がいいのかわからなくなる時があるのです。

 落語の世界で、熊さんやはっつあんが、悶着を起こすのは、笑い話で済みますが、現実の生活では困ったことに違いありません。
 私の体をマッサージするのに、40万は安いのか、高いのか、それすらも混乱をきたしてくるのです。
 なんで、こんなもの買ってしまったのか、こんなもの買わなければ、2万円も、2000円も浪費することはなかったのにと、せせこましいことを小一時間も考えあぐねるのです。

 だから、こう結論づけたのです。
 やはり、私って、貧乏人なんだ、だから、こんなことに悩まなければならないのだと。

 もう、無駄なもの、確信の持てないものは買うのはやめようと意を強くするのですが、実は、私のMacBookProには、「X」の画像が添付されているのです。

 先だって、銀座に行った時、Apple Storeに立ち寄り、SIMフリーの「X」は当分手に入らないと言われて来たばかりです。
 で、手に入るようになれば、メールが来ることになっているのです。 

  「SE」で十分事足りているのだ、何を今更『X』が必要なのかと、私の心は葛藤をしているのです。
  もう、こうなると、病気だと、我ながら呆れているのです。




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